1991年
ロッテの6位指名を受けた服部文夫投手(22)=九州三菱自動車・筑紫工高卒=は、運命の日を迎えた。朗報が届いたときは福岡県那珂川町で営業活動中、ポケットベルが鳴り、会社に電話を入れると、稙田竜生キャプテンの「ドラフトにかかったぞ。おめでとう」という弾んだ声が耳に入ってきた。「うれしいです」と目を細める服部投手。「まだピンとこない。とにかく一生懸命やるだけです」と口元を引き締めた。140㌔台の直球を武器とする右の本格派に、下山巧監督は「自分だけが頼りの世界。しっかりした自覚を持ってやってほしい」とアドバイスを贈っていた。

1992年

145キロのストレートと落差の大きなフォークが持ち味。おっとりとした性格ながら、マウンド度胸は天下一品。

1993年

即戦力と期待された本格派右腕も一年目は体力不足で一軍経験なし。同期の吉田、河本に追いつけ追いこせだ。

1995年

アンダースローからのクセ球を武器に、昨年終盤、念願の一軍初登板。今季はさらに上を目指す。