2003年
近鉄の新外国人、ネリオ・ロドリゲス投手(32)の入団発表が12日、大阪ドームで行われた。1年契約で年棒4000万円プラス出来高。背番号は11。野茂(現ドジャース)、大塚(現中日)の番号受け継いだ期待の助っ人右腕は、会見後、さっそくブルペンでピッチングを披露した。Vへの使者がベールを脱いだ。ブルペンで約50球。本調子になればMAX150㌔以上の直球に、チェンジアップ、スライダー、シンカーと、持てる球をすべて投げてみせた。「きょうは疲れがあったけど、割と良い感じだったね」とロドリゲスは100%の力を出し切っていないとしたが、首脳陣の評価は上々だ。「力は出せば、もっと(球速は)出る。変化球が低めに来ていた」と久保投手コーチは納得の表情。梨田監督も「腕を思い切って振っていないのに、あれだけの球を投げるとは」と絶賛した。今後は日米のストライクゾーンの違いなどを確認するため、まず二軍戦に登板の予定。だがビザ取得の都合で、20日からの日本ハム戦(大阪D)でいきなりデビューさせる構想もある。近鉄の救世主は意外と早く、その姿をファンに現しそうだ。
新助っ人ロドリゲスが来日2戦目ではや2勝。前回登板と同じ相手となる日本ハムに6回5安打3失点(自責点1)一回には右翼・磯部の失策もあり2点を失う苦しい立ち上がりだったが、MAX144㌔の直球でピンチを切り抜けた。「球が高めに浮いた時があったのは反省点だが、前回よりリラックスできたし、感じもよかった」と満足げ。久保投手コーチも「ピンチでも、ばたつかないところがいいね」と早くも厚い信頼を寄せていた。