1999年
広島は米大リーグ、エクスポズ傘下の3Aオタワのリック・デハート投手(31)=184㌢、82㌔=左投げ左打ち=と十六日未明にも正式契約することを十五日に明らかにした。渡米して直接交渉し、同日に帰国した松田元オーナー代行によると、デハートは大リーグのウエーバー期限の切れる日本時間の十六日午前三時までに、大リーグの球団が獲得を表明しない場合、自動的に広島と契約が成立することになっている。松田オーナー代行は四日、ヤンキース傘下の3Aコロンバスとの公式戦に登板したデハートを視察。「カーブが大きく、直球も140㌔は出ていた。左打者だけでなく、右にも使えそう」と期待を口にした。デハートの来日は二十二日以降になる見込みで、チーム合流は月末になる。年棒は推定十五万㌦(約千八百万円)で背番号は「12」を予定。
広島が米大リーグ、エクスポズ傘下の3Aオタワから獲得したリック・デハート投手(31)=183㌢、82㌔、左投げ左打ち=が二十二日、広島県佐伯郡大野町の大野室内総合練習場で、来日後の初の練習をした。午前中に入団の手続きなどを終えたデハートは、午後から達川コーチ、水本ブルペン捕手とともに練習を開始。二十一日夜に広島に着いたばかりだが、疲れた様子もなく、明るい表情でストレッチ、ランニングをこなした。キャッチボールの後、捕手を立たせての投球練習も披露。来日前の四日間はグアムで練習を積んできたとあって、カーブ、フォークを交えて約20球をテンポ良く投げ込んだ。その後もノック、筋力トレーニングとメニューを消化。早期の一軍合流に向け、意欲的な姿勢を見せていた。現在、一軍の左腕投手は山田喜の一人だけで、デハートには中継ぎの軸としての期待がかかる。
広島が米大リーグ・エクスポズ傘下の3Aオタワから獲得したリック・デハート投手(31)=183㌢、82㌔、左投げ右打ち=が二十五日、広島市民球場で入団会見をした。この日出場選手登録され、さっそく一軍ベンチ入りした。会見では、多くの報道陣を前に落ち着いた表情で「広島カープに入団できて光栄。非常に素晴らしいチームと聞いている」広島の印象を口にし、「チームに貢献できるよう頑張りたい。勝っても負けても全力を尽くすよ」と、力強く抱負を語った。中継ぎとして3Aで52試合、大リーグでも3試合に登板した実績を持つ左腕。「左封じ」としての期待が大きく、「松井や高橋(いずれも巨人)らのビデオは見た。(日本の野球に)慣れるのに少し時間がかかるかもしれないが、いい成績を残せると思う」と自信をみせた。