1986年
遠投120m、50m6秒台の肩とが売り物。捕手経験は浅いが、フットワークは抜群で、努力次第では早い時期に頭角を現しそうな楽しみな選手だ。「目標は梨田さん」と、夢もでかい。

1987年

昨年のルーキー3捕手のなかで、最も多く二軍戦に出場。ちょっぴり自信もつかんだ。「梨田さんが目標です」ときっぱりと言う。強肩に加えて50m6秒の俊足で素質は十分だ。

1988年

「一生懸命」がモットー。厳しい練習にも持前の明るさで耐え抜く。プロ入り3年目を迎え、その表情に険しさが加わった。甘いマスクで女性ファンも多い。次代の正妻候補。

1989年

梨田の引退により、捕手としてのレベルアップが一段と要求される。もちろん甘えなどは振りきらねばならない。「チャンスを確実に」まずはファームの正捕手獲得だ。

1990年

出番こそなかったが、4年目で初めて一軍登録された。端正なマスクで、実力さえつけば人気がでることうけ合い。一生懸命をモットーに厚い壁に挑む。

1991年

確かに厚い壁がある。山下、光山、古久保と続く猛牛捕手山脈は高くて強い。だがそれだけにまた、やりがいもある。5年目の今季は飛躍の年。ここらで一発存在感を示したい。胸の内で静かに闘志が燃え上がる。

1992年

「何とかなる」そんなほのかな自信の灯がともった昨年だった。4月25日のダイエー戦、1回だけだが一軍の本塁を守った。6年目にして初めての体験。さあ、今年が本番だ。