1956年
パ・リーグ阪急ブレーブスでは四日午前十時大阪梅田の阪急本社で近大の吉川久一投手(22)富山大捕手(20)=三年中退=と正式契約を行った。吉川投手は興国高出身で左投、右打、五尺七寸五分、十八貫、ドロップをきめ球とする技巧派型。今シーズン二十試合で十二勝八敗の成績を残している。また富山捕手は尼崎高出身、五尺八寸五分、二十貫、右投右打。三十年春打率四割四分八厘で首位打者。今シーズン春秋のリーグ戦で六本の本塁打を記録しその長打力で阪神、近鉄あたりからも狙われていた。