1970年

東映の大川毅オーナー代理は十七日午後二時、東京・霞が関ビル内の東映不動産で、黒人大リーガーのブッパ・モートン外野手(38)=178㌢、82㌔、右投げ、右打ち=の入団が決定したと発表した。同日午前十一時、同オーナー代理がモートンとの交渉に当たっていた東映ニューヨーク出張所の遠藤所長に電話した結果、東映入りを確認したもので、二月十五日ごろ婚約者を同伴して来日、直ちに伊東キャンプに参加する。モートン選手は三十六年、大リーグのタイガースに入団、そのごブレーブスを経て、四十一年にロサンゼルス・エンゼルスに移籍、現在にいたっている。大リーグ時代の通算打率は・267で、三十九年にタイガースの一員として来日したこともある。昨季は八十七試合に出場、百七十二打数、四十二安打、本塁打七本で、打率・244をマークしている。どちらかといえば中距離ヒッターだが、エンゼルス時代は「大リーグでも代表的な代打者」との折り紙がつけられていた。東映では張本・大杉につぐ強打の外人を獲得して70年の優勝をめざそうと、昨年暮れ大川オーナー代理が直接渡米、米大リーグのドラフト会議が開かれたフォート・ローデルデールで各球団のオーナー、監督などに候補者の選考を依頼するなど、積極的に動いていた。一方、西鉄もボレス外野手を通じてモートン獲得に動いていたが、東映の条件が四万㌦で西鉄を上回ったこと、ヤンキースのマックヘル・ゼネラルマネージャ、ホーク監督ら強く推薦したのが、モートンを東映入りに踏みきらせたもよう。なお東映ではモートンの獲得にともなって、コーチ陣の一部編成替えを行い、英語の話せる村野力男コーチ(ファーム担当)を一軍コーチに起用することも検討している。

松木監督の話 守備位置や打順などは本人とよく話し合ってみなければわからないが、三塁を守った経験もあると聞いているので、三塁をやってくれれば一番いいと期待している。打順はいちおう、一、二番か五番を考えている。