1963年

大洋ホエールズは十八日、午後三時から東京・銀座西の球団事務所でノンプロ八幡製鉄のエース笠崎壮夫(かさざき・たけお)投手(22)=下関商卒、身長1㍍69、体重70㌔、右投げ、右打ち、研修五十試合=の入団を発表した。同投手は下手からのスライダー、シュートを武器とするくせダマ投手。今夏の都市対抗では八年ぶりに後楽園へ進出した八幡製鉄のエースとして活躍、二回戦で河合楽器(山静)に敗れたが、一回戦の帝国石油(東北)戦では毎回三振の12個をうばった。また今夏の出場をふくめ都市対抗野球には35年から日鉄二瀬の補強選手などで四年連続出場を記録。今夏の北九州予選では連続7三振、昨年春秋の九州大会では二度もう一歩のところで完全試合を逸するなどかずかずの好投をみせている。広島、西鉄、近鉄などから誘われたが下関商の先輩引地スカウト(大洋)の熱心な勧誘で産別予選に敗れた十月下旬、大洋入りにふみきったもの。同投手は今月四日からすでに多摩川合宿にはいり、練習に参加している。背番号は未定。

笠崎投手の話「下商ー八幡製鉄と野球の名門チームを歩いてきましたから、名前をきずつけないようにがんばりたい。武器は外角球です。別所さんからはいまのままでいいといわれていますので、来年もマイペースでやっていくつもりです。打たれたらまたそのとき考えますヨ。いっしょにやっていた池田さん(八幡ー広島)に負けないようにがんばります」

三原監督の話「笠崎くんはいわゆるサブマリン投手だが、足腰のバネがとくにいい。腕力も強く引地スカウトがほれこんだピッチャーですから大いに期待しています」