1960年
合田は育英高戦の前日、対社高戦に完投して2-1で勝っている。そして育英高戦では先発の牛島が2点をとられ、四回からあとをうけて投げたが、3点を追加されてしまった。昨春の選抜大会で見たときにくらべるとひとまわり肉がついてウエートは増してきたけれども、野球選手としては大きい方ではない。投手としてのスタミナにもちょっと不安がある。これが合田にとって問題だ。体力の消耗する夏の連投は決してラクなものではないが、合田は昨夏の予選ではスタミナの不足から敗れている。こんご合田がプロで活躍していくにはこれなら絶対というきめ球をマスターすることだ。いまの合田でいえばシュートだろう。シュートを完全に自分のモノにすれば、コントロールのいい外角球がいっそう生きてくる。戦前、私の現役時代(巨人)に南海にちょうど合田と同じような神田という投手がいた。ドロップに威力があり、それとわかってヤマを張っていてもなかなか打てなかった。合田もシュートにこれくらいの威力と自信をつけてほしい。下半身にバネがあり、腰が安定していることでも神田を思い出せる合田に、かつての神田のようなピッチングを期待してもムリではないと思う。
①南海を選んだのは?
スピードもあり、スマートでもあるチーム・カラーにひかれた。また鶴岡さんのような監督のもとでもまれたい。
②まず勉強したいことは?
スピードをつけることだ。練習に参加してみて、いままでスタンドから見て感じていたときとは問題にならないすごさにおどろいた。杉浦さんが投げているのを捕手の後ろから見たが、軽く投げているようなのに球がぐんと伸びていた。一日も早くあんな球が投げられるようになりたい。
出身校 県尼崎高。 身長、体重、きき腕 1㍍72、68㌔、右投右打。
生年月日 昭和十七年六月三日。 現住所 兵庫県尼崎市杭瀬二ノ坪二六。
背番号 未定。