1962年
上田重夫投手 左投左打
178cm、73㌔ 昭和14年7月27日
田辺高ー大洋(36年)
合宿
昨年イースタン・リーグで1、2/3イニング投げ被安打2、四球3で防御率18.00という記録を残している。まだ伸び盛りの青年で体格もこれから出来上がっていくだろう。一軍登板はまだ先の話だ。
東映多摩川グラウンドで、東映対大洋のダブルヘッダーの4連戦が七月十三、四両日行われた。このカードは3勝3敗という対戦成績であったが、連日大洋のくりだす投手陣がよく投げ、3勝1敗と大洋は勝ち越した。これで対戦成績は大洋の6勝4敗となった。が、これでも最下位は脱出できなかった。この試合での成果について、大洋の沖山二軍コーチは、「このあいだまで投手をやっていた上田(重夫)のバッティングがいいので、外野にコンバートした。うちは左投手がいないので、はじめはだいぶん迷ったが、この試合で上田のコンバートは成功した。投手であっただけに選球眼がよく、素直なバッティングをしている。もっともランナーがいるとき信頼できるバッターであることを実証してくれた」と、ニコニコ顔でいった。選手一人一人の顔を見わたしながらつづけて、「辻(善之)が夏でも投げられる見とおしがついたことは大きい。コントロールはいいが、スタミナがないので夏場は弱かったのだ。この調子だと一軍へやってきてもリリーフで通用すると思う」と明るい見とおしのついたことを喜びながらいった。それに対し、1勝3敗と負け越した東映の桜井二軍監督は、「選手にやる気がないのでどうしようもないわ。きょうの尾崎の調子はまあまあだ。もう少し本人がやる気をだすとね」と敗戦の将は渋い顔であった。