1967年

サンケイアトムズは十一日午後四時三十分、東京・有楽町の球団事務所で元広島カープの関根勇捕手らテスト入団者九選手を発表した。残る内定の五選手は、手続き上のつごうで後日発表される。これらのテスト入団者は十一月十九日と二十六日の二度にわたって行われたテストの結果、合格ときまったもので、来年の一月十日にはじまる自主トレーニングから練習に参加する。この日午後三時に球団事務所に集まったテスト合格選手は、会長室で一人ずつ岩佐海蔵常務取締役と対面契約をすませた。あこがれのプロの門をくぐれるとあって、各選手とも緊張した面持ち。それでも発表の席では、みんな胸をはって「早く第一線にでられるようがんばります」と精進を誓っていた。発表された九選手の内わけは投手が五人、捕手一人、内野手三人である。政山投手は神奈川大を中退して、リッカ―ミシンに入社、その後林建設に移った。金城投手は今春の奈良県大会で、奈良商工を相手にノーヒットノーランの怪事をなしとげている。ことしの成績は97イニング投げて奪三振129。連続11三振奪取の記録も持っている。バッティングもすばらしく本塁打7、3割4分9厘の高打率を残している。関根捕手は大阪高からノンプロのPL教団を経て、三十九年広島カープに入団。芽がでず四十年のシーズン終了後退団した。アトムズで新天地を開こうというわけである。

関根捕手の話「二年間のブランクがあるので・・・。自信はまだまだだが、一軍入りできたら何としてもカープとの試合にがんばりたい」

荻原投手の話「まだピンときません。とにかく一生懸命がんばって一軍入りしたい」

関口内野手の話「プロにはいったからには一軍入りが目標だ。悔いのないようにがんばる」

古川内野手の話「野球は大好きで小学校時代からやっていた。一軍入りを目標に一生懸命がんばりたい」

寺沢投手の話「プロでやりたいと思っていた。合格する自信はあったが、通知をもらうまでは心配だった。高校時代から速球には自信を持っている。早く一軍で投げられるようがんばる」

金城投手の話「プロ選手になったという実感はまだわかない。むしろ不安の方が多い。でもきまったからには力いっぱいやりたい」

小松投手の話「中学時代から野球はやっていた。プロにはいれるとは・・・」