1968年

1㍍77、72㌔と均整がとれ、筋肉質で投手として理想的なからだつきをしている。はなやかなキャリアはないが即戦力になる実戦向きの好投手、というのがスカウト陣の一致した土屋評である。電電東京の大神田監督も「波のあるタイプだが、好調時ならプロでも十分通用する球威」と太鼓判を押しているほどだ。生まれは長野県佐久市平賀、信州人特有のねばっこい性格をのぞかせながら実感こめた話しぶり。重厚なピッチングをあらわすように態度も落ち着いている。ノンプロ球界でも地味な存在だが、小保方マネジャー(電電東京)の話によると、向こうっ気の強さには定評があり、平松(日本石油-大洋)への激しい対抗意識はナイン間でも有名。あまり知られていないが、ことしの都市対抗野球準決勝で平松と投げ合い、2-1で敗れたことをいつまでもくやしがっている。投球内容は平松と互角(日通初岡コーチ)という人もあるほどだ。今シーズンの成績は20勝10敗で11完投、防御率1・73の成績は社会人一年生としては抜群。手首の強さを最高度に生かし独特のスリークォーター投法。シュートとスライダーのゆさぶりが主武器。臼田高から駒大に進み、今春電電東京入りした。新宅捕手の一年後輩で、伊藤久投手とは同期。新宅との呼吸のあったバッテリーが売り物になるだろうという。