1964年

同じ関大出身でも広島の雑賀は西川ほど話題になっていない。大学時代はシャープな打撃を売り物にして高く評価されていたが、あきっぽいファンは関大のスラッガー雑賀が、広島にいることさえいつの間にか忘れていた。その雑賀が一軍のベンチ入りした。「ボクなんか、まだまだと思っていますよ。ポッと出がすぐ働けるなんとそんな甘い考えは持っていませんが、何事も勉強だと思います」雑賀は腰を痛めてファームでも余りパッとした存在でなかった。その雑賀に復調のヒントを与えてくれたのが米山コーチだった。「大学時代のフォームを思い出せ。それがオマエにもっとも適しているのだ」