フォーム・・記載なし 球種・・・カーブ、シュート
1969年
「まあ見てなさい、必ず一流投手に成長するから・・・」巨人首脳陣がこうベタ惚れしている軟式出身のルーキー富田晴吾投手が腕を上げている。大洋一回戦にリリーフで初登板して四回で三振五、自責点一。そのあと八日の東映二回戦(東映多摩川)では、四安打の完封勝ちというなかなかのピッチング。スピードはもう一つで、打者三十二人から三振は三個しか取れなかったが、「左腕からくり出すシュートの切れ味は一軍投手も顔負け」(木戸コーチ)というほどの出来だった。この富田、イースタンでは異色のピッチャーだ。中大法学部出身という変わり種なら、その野球歴の方も風変わり。作家の藤原審爾氏がオーナーの準硬式チームのエースで、完全試合二回、ノーヒットノーラン四回その他四日間に六試合完投したキャリアを誇っている。一流会社のIBMに就職が内定したのに巨人がドラフトの十番目に指名、プロ入りに踏み切ったもので、富田は「カーブ、シュートはともかく、まだスピード不足。これからどんどん投げさせて貰って力をつけたい」と意欲的だ。左ヒザ痛、右スネの骨膜炎などで立ち遅れた富田だが、この調子なら夏場ごろには一軍入りするかも知れない。
1969年
「まあ見てなさい、必ず一流投手に成長するから・・・」巨人首脳陣がこうベタ惚れしている軟式出身のルーキー富田晴吾投手が腕を上げている。大洋一回戦にリリーフで初登板して四回で三振五、自責点一。そのあと八日の東映二回戦(東映多摩川)では、四安打の完封勝ちというなかなかのピッチング。スピードはもう一つで、打者三十二人から三振は三個しか取れなかったが、「左腕からくり出すシュートの切れ味は一軍投手も顔負け」(木戸コーチ)というほどの出来だった。この富田、イースタンでは異色のピッチャーだ。中大法学部出身という変わり種なら、その野球歴の方も風変わり。作家の藤原審爾氏がオーナーの準硬式チームのエースで、完全試合二回、ノーヒットノーラン四回その他四日間に六試合完投したキャリアを誇っている。一流会社のIBMに就職が内定したのに巨人がドラフトの十番目に指名、プロ入りに踏み切ったもので、富田は「カーブ、シュートはともかく、まだスピード不足。これからどんどん投げさせて貰って力をつけたい」と意欲的だ。左ヒザ痛、右スネの骨膜炎などで立ち遅れた富田だが、この調子なら夏場ごろには一軍入りするかも知れない。