1991年

左のサイドスローからカーブ、シュートを投げ分ける技巧派。関川捕手とのバッテリー復活に注目。

1987年
大リーグでゲイル投手を上回る通算58勝を記録して、アストロズから入団した現役の大リーガー、マット・キーオ投手。コンスタントに140キロをマークする速球と、自由に操る変化球を織り交ぜてのピッチングは、さすが現役大リーガーとうなずけます。先発投手陣にキーオ投手が加わればスムーズなローテーションが組め、他の投手への負担もグッと楽になることでしょう。最低15勝は期待してます。

「ランディとは仲がいいからね。きっとオレのことを立ててくれたのさ」対決後は穏やかな表情で振り返ったが、その場面での4球はまさに真剣勝負。「全部ストレートさ。きょうのテーマは直球のキレ具合のテストだったから」願ってもないテスト台を得て、キーオは燃えた。初球は「ランニングファストボール(シンカー気味に落ちる球)」でファウル。あとはすべてストレートで押して2-1から空振りの三振。「いいファストボールを投げてきた。お世辞なんかじゃないぜ」いささか調整遅れとはいえ、バースも完全に脱帽する出来だった。29球中、変化球はわずかに5球(SFF2、カーブ3)。

阪神の開幕投手はキーオに決まり。新外人、M・キーオ投手(31)が22日の初紅白戦に先発、2回を1安打、無失点に抑えた。2か月ぶりのマウンドながら、スプリット・フィンガーなど変化球がさえわたり、吉田監督は大喜び。池田は依然右ひじに不安があるため、40年のバッキー以来、22年ぶりに助っ人の開幕投手となりそうだ。速いテンポでショーは進んだ。ストレート、カーブでポンポンと追い込んで、切り札のスプリット・フィンガーを落として仕留める。ある時は速く、またある時はドロンとチェンジアップ気味に。まさに変幻自在にあやつった。23球のワンマンショー。

オープン戦初先発のキーオを、ヤクルトを除くセ・リーグ4球団のスコアラー陣が注目していた。5回を6安打3失点。「変化球はカーブとスプリット・フィンガーファストボールの2種類だけさ。まあ、オレは3種類のストレートがあるからな」と煙に巻くが、ブーマーとの対決には血が騒いだのかもしれない。「ちょっとムキになってましたな」吉田監督も苦笑い。

1988年

「ちょっと待っとキーオ」などと、ジョークを口にしてナインの笑いを誘う陽気なアメリカン。すっかり、タイガースの一員となりました。重くてスピードのある速球と、多彩な変化球で来日一年目の昨年は11勝をマーク。チームの最多勝投手となりました。当然、今年も先発陣の中心的存在として、ガッツあふれる投球でリーグ5球団の前に立ちはだかってくれることでしょう。目標は少なくとも15勝。打線の援護さえあれば20勝も夢ではありません。青い眼の猛虎に期待しましょう。

1989年

ひょっとして4という数字はラッキー・ナンバーなのかも知れない。2年連続してチーム最多勝利。昨年の防御率2.76はリーグ6位の成績だった。しかも、宿敵・巨人から5勝というのが、ファンにはタマラナイ!欲をいえば、もう少し勝ち星と完投数のアップをめざして欲しい。その期待を背に、頼みの助っ人は今年もマウンドで仁王立ちする。

1990年

11勝、12勝、15勝。大リーガーの実力で、来日以来、コンスタントに勝ち星を挙げてきた。3年連続してチームの最多勝利投手。重い速球と多彩な変化球、そして抜群の制球力が相手打者を苦しめる。昨シーズンの無四球試合4はセ・リーグ最多の記録だ。「勝つことで、ファンが喜んでくれることが何よりうれしい」というグッド・ハートの持ち主は、今年も先発の柱としてタイガースを支えてくれるはずだ。

1994年
ちょっと変わった経歴の持ち主だ。北陽高時代は、一度は硬式野球部に籍を置くが、その後、軟式の方に入部した。大学は阪神大学リーグの大阪経済大学の法科。3年の時に1試合18奪三振、8連続三振の阪神リーグ記録を打ち立てた。4年春には最優秀選手賞も受賞している。誰もが緊張する入団発表の記者会見で、報道陣から笑いを取るほど強心臓の持ち主。紅白戦で球を受けた吉永も「実践向きですね。ブルペンではストライクが入らなかったのに、マウンドに立つといい球がくる」と太鼓判。心臓に毛の生えたサウスポーのルーキーは、大いに注目すべき存在だ。