島津語録(310)新元号を迎えるに当り新元号を迎えるに当り | Adept・Mentor 島津成晃の語録

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 四月一日、新元号が発表されました。国民全員が期待と不安を胸に、ニュースを待ち構えていた様です。マスコミも一斉に特番を組んで報道しました。インターネットのSNS等でも色々な思いや意見等が見られました。
 生前退位と云う現天皇の衝撃的な御発言から、日本中のみならず世界でも、次の時代への変化と新元号について様々な話題が提供されて来ました。
 昭和の時代は、激動の時代でした。第二次世界大戦、その後の戦後復興、高度成長、そしてソビエト連邦の崩壊、東西ドイツの統一、バブルとその崩壊、そして昭和天皇の崩御、平成への移行、平成は色々あったにしろ全体としてみれば良い時代であったと思います。テクノロジーの急激な進化に人間がついて行けてないと云う所はあると思いますが、世の中はどんどん便利になり、情報の重要性が認識された時代でもあると思います。
曾て、私はテクノロジーの進化の時代から心の時代へと移行して行く揺り戻しの時が来ると予測し、周囲に話していた時があります。今、まさにそう云う時代になって来ています。テクノロジーの進化と共に人間の心が疲弊し、深みがなくなって来ており、報道される犯罪にしても、心を失った者達の引き起すものが増えている様に思います。その一方で、非常に心を重んじ、真摯に向き合おうとする人も増えています。スピリチュアル、精神世界も一般の方々に受け入れられ始めており、曾ての様に全て胡散臭いと云う印象ではなくなって来ているのでしょう。
様々な技術に心が伴う事が要求される時代になって来たと云う事でしょう。
日本は元来、心を重んじ、曖昧さを大切な要素として受け入れて来た国です。黒か白の二元的な考え方ではなく、グレーゾーンを糊代して受け入れ、そこに人間の心を感じて重要視して来ました。云わばデジタルではなくアナログです。デジタルの計算能力、その速さは既に人間の能力を遙かに越えて仕舞っています。アナログの回りくどさ、解り難さを嫌い、デジタルの効率を徹底的に推し進めて来た人間達ですが、その進歩は人間の想像を越えて凄まじい速さで進みました。一般の家電の十年の進化がデジタルでは一日で進化して仕舞うと云われます。素晴らしくもあり、恐ろしくもありますね。映画の未来の様に頭脳を持ったテクノロジーが人間と敵対すると云う事も、選択を間違えたら現実になる可能性すら出て来ました。道具である筈のものに逆に支配されて仕舞っている様な現代社会です。こんな時代だからこそ、心を大切にして行きたいものです。デジタルに魂を籠める事が出来るかどうかは解りませんが、人間の持つ純粋な思いや心、魂を失わない様にして行きたいものです。スピリチュアルや精神世界は、科学の理論や理屈に合わない事も多くあります。が、人の心や思いを最も重要視していて、それを求める人達が確実に増えています。日々の生活の中で、そう云う思いや心、魂を意識して、御先祖や神仏を意識して、真に人間らしい生き方をして行きたいものだと思います。
曖昧さや糊代としてのグレーゾーンを受け入れて、効率のみを追い求めるのではなく、ゆったりとした大らかさを持って行きたいですね。

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