くもすけが行く -3ページ目

 

 

 

セミの声が鳴き出すと夏を感じます。

 

「閑さや岩にしみ入る蝉の声」と松尾芭蕉が

 

句で読んだように

 

日本人にとって虫の声は

 

季節を感じる風情あるBGMです。

 

けれど、そう感じるのは日本人だけの感性で

 

海外の人にとっては雑音でしかないそうです。

 

 

 

 

公園を散歩していると

 

フェンスの網にセミの抜け殻がたくさんくっついています。

 

5年から7年、土の中で過ごした後

 

数週間で死んでしまうとか‥

 

なんとも儚いものです。

 

 

 

 

 

子供の頃、セミが幼虫から羽化した姿を見たことがあります。

 

セミの幼虫の背中から少しづつ白い姿が現れ

 

縮んでいた羽が徐々に開いていく。

 

透き通る羽と白いボディが

 

月夜の明かりで神秘的な姿を見せてくれました。

 

感動しました。

 

 

ところで、街中でのセミの鳴き声といえば

 

「ミンミン ミンミン」ですよね?

 

私の住んでいる地域では

 

「シャー シャー」に

 

変わってしまっているのです。

 

 

そう、セミの種類が変わってきているらしいのです。

 

「ミンミン」と鳴いていたのは

 

 

 

 

羽が茶色のアブラゼミ。

 

子供の頃、虫採りをした時に捕まえていたのが

 

このアブラゼミ。

 

けれど、最近では

 

透明な羽に黒太いボディのセミ、

 

クマゼミにとって変わってしまっているようなのです。

 

 

 

 

 

というのも

 

道路や溝などに寿命の尽きたセミの遺骸が

 

昔はアブラゼミばかりで

 

時々見かけるのがクマゼミという感じでしたが

 

最近は逆転しクマゼミの遺骸ばかり。

 

どんな理由があるのかはわかりませんが

 

面白いものです。

 

 

ちなみに、セミのお腹の中は空っぽなのを知っていましたか?

 

木にとまっているセミを捕まようとしたした瞬間、

 

おしっこをかけられた経験ありますよね。

 

実は木の汁を吸った後、

 

必要な養分を胸のあたりで吸収して

 

あとは垂れ流すだけ‥という仕組みなんだそうです。

 

 

夏の終わりの頃は

 

ツクツクボウシやヒグラシなど

 

小型で独特の鳴き声をするセミたちも鳴き始めます。

 

 

地球環境の悪化で

 

セミの声が聞こえなくなるような時代にならないでほしいですね。