こんにちは!
成田万寿美です。


先日、「スカイプ笑声レッスン」11期生の方から、
「電話やスカイプでの効果的な相槌のタイミング」
について、ご質問を頂きました。

ここにアンテナが立つって、素晴らしいです(*^▽^*)
とても大事なことなので、シェアさせて頂きますね。


「あなたは、会話中、自分がどんな”相槌”をしているか知っていますか?」

実は、「相槌」は、会話において、もの凄く大切です。
相手に取っては、自分の話が、伝わっているかどうかのバロメーターでもあります。

face to faceの会話なら、
まばたきや表情、うなづきでも相槌を打つことも出来ますが、
電話やスカイプの場合は、「声」だけになりますから、
さらに難しいですね。

どのタイミングで、どんな相槌を打てば、
話し手が気持ちよく話すことができるか・・・
コミュニケーションの達人達はよく知っています。

「聞く力」の著者、阿川佐和子さんの相槌も絶妙です。
黒柳徹子さんも、テレビでは、わざとらしく感じるときもありますが、
実際にお話しした時、そのバリエーションの豊かさに驚きました。

実は、私も、キャスター時代から相槌をとても大事にしていました。
インタビューでは、このバリエーションが多い程良いものです。
相槌一つで、相手がどんどん話して下さいます。

でも、相槌が多すぎると、
耳障りだったり、相手の思考を止めてしまうこともあります。
かといって、少な過ぎると、相手も反応が分からず話しにくくなります。
たかが相槌、されど相槌!実に奥深いものなんです('-^*)/

だから、プロは、
会話をスムーズにする相槌のバリエーションをたくさん持っていて、
意識的に使っています。だからこそ、とても自然なのだと思います。

一つ、プロのうなずきの鉄則は、「相手の語尾にかぶらない」こと。

かぶると、相手の言いたいことを先取りしてしまっているのと同じなんです。
合いの手は「愛の手」と、私は言っていましたドキドキ

私が、このことを肝に銘じたきっかけは・・・
テレビ東京の全国ネットで、
「心はベンチャー」という番組の司会をしていた時のことです。

ベンチャー起業家2人をゲストに向かえ、お話を聞く内容なのですが、
初回は、ご存知、京セラの創業者「稲盛和夫さん」と、
堀場製作所の会長「堀場雅夫さん」のビッグ対談でした。
私は、司会者として話しを仕切り、対談を盛り上げたつもりでいました。

ところが、翌日、ディレクターから呼び出され、
”大ダメ出し”を頂いたのです(+_+)

それは、収録ビデオを見れば一目瞭然。
愕然としました。

私は、会話の節目節目の全てに相槌の声を入れています。
「はいはい」「え~」「へ~」等々

それは、入れすぎると、
無意識の「会話のコントロール」になってしまいます。
自分がいつでも口を挟みやすいからなのです。

よく見ていると、相手が大事なことを言っている言葉尻にかぶるように、
「わ~!素晴らしいですね!で・・・」なんて、次の質問をしています。
(政治家さん相手のときは、相手のペースで話させないよう、
 時には、この手法も必要なんですけどね('-^*)/)

結果、この日の対談は、
ゲストの味や生の声を聞き出すことは出来ていませんでした。
こんなビッグゲストを、殺してしまったようなものです^^;

そして、技術的にも、ゲストの大事なコメントを編集することができません。

「成田さん、相槌をやたらに入れないで下さい。
ゲストの話しの邪魔をしているのがわかりますか!」

はっきり、そう叱られてしまいました。
それは、堀場会長からのクレームでもあったそうです。

はじめて、自分の未熟さと、大きな過ちに気づいた時、
穴があったら入りたいと思うくらい、赤面しました。

でも、そのお陰で、「相槌の重要性」に気づかせて頂き、
後には、いろいろな方から、
「インタビュアーは成田さんで!」と、ご指名を頂けるようになりました。

「相槌の癖」
案外、自分では気づかないものなのですが、
少しだけ、意識してみませんか?

あなたは、会話の中で、どんな相槌をしていますか?

”合いの手は、愛の手”で行きましょうラブラブ



成田万寿美