こんにちは!
成田万寿美です。

わたしは、美しく活力のある東京の街が大好きです。

今、東京は、
2020年の、オリンピック招致に向けて山場を迎えていますね。
何か、お手伝いが出来ることがあるなら、応援したいくらいです(^O^)/

成田万寿美 オフィシャルブログ ~一瞬で心をつかむ”笑声力”~
<六本木ヒルズ展望台から>

さて、招致戦略の先頭に立たれている、
猪瀬直樹 東京都知事のお顔をテレビで拝見するたび、
私には、懐かしく思い出すことがあります。

ご本人は、覚えていらっしゃらないと思いますが・・・
かつて、猪瀬さんのストレートなひと言が心に刺さり、
その後の私を大きく変えたことがありました。

そのひと言とは・・・
「いつなら言えるの?」

昔、日本テレビ系列の全国ネットで、
「これが問題!土曜8時」という生放送の報道番組がありました。

当時、私は、
脚本家の 故市川森一さんと、この番組の司会をしていました。

他にレギュラー陣は、大竹まことさんと、掛布雅之さん。
猪瀬直樹さんは、準レギュラーのコメンテイターでした。

ベルリンの壁崩壊や、湾岸戦争の勃発など・・・激動の時代。
私も東西ベルリンや、海外の大統領選挙の取材に出かけたりもしていました。

国内外を問わず、硬派な社会ネタを扱うその番組は、
毎週、猪瀬さん他、様々な専門家や論客が集まり、
激論を交わしていました。

私はというと、そんな論客の皆さんに話しを振りながら、
生放送の番組を進行するという
胃が痛くなるような役割をいっぱいいっぱいでこなしていました(^▽^;)

週一回の番組ですが、前日はいつもホテルで
ほとんど眠れませんでした。

そんなある日、翌日の打ち合わせを兼ねて、
猪瀬さんと、プロデューサーと、私の3人で、
遅い夕食をとっていた時のことです。
いきなり、猪瀬さんに、強い口調でこう聞かれました。

「成田さんはさ、何故、もっと自分の意見を言わないの?」

「え!私は司会者です。論客の皆様を前に私なんかが、何も言えません・・」
とタジタジの私。

「僕は、専門家の想像出来る見解ばかりじゃなく、
若いあなた達の考えこそ聴きたいんだよね。」

「いえいえ、それにはもう少し勉強しないと・・・」と逃げ腰の成田^^;

「じゃあ、いつなら言えるの?」とあきれ顔の猪瀬さん。

「・・・・・・・」成田、絶句。

「若いと言われようと、無知だと笑われようとさ、
今のあなたが感じている事、疑問に思う事を、今言わなきゃ意味ないよ。」


そこまで、言って頂いて、
私は、とても恥ずかしくなりました。

それまで、私の意見など、期待されてないと思っていたのです。

恥ずかしさの後で・・・
「聞きたい」と言われたことが、じわっと嬉しくなってきました。

私は、司会の役割に徹するとか言いながら、
全国ネットで、自分の意見を言える絶好の機会を無駄にしていたのです。

自分をさらけだす自信がなかっただけなんですよね。
お見通しでしたね!猪瀬さん(^_^;)

「じゃあ、いつなら言えるの?」

猪瀬さんのその質問は、確実に私に深く刺さりました。

それからは・・・
台本以外の、自分の考えや質問を必ず用意して、
番組に臨むようになりました。
討論中、自分の中に湧いて来た言葉も正直にぶつけました。

この事が、どんなに大事なことだったか、
それは、すぐに体感することができました。

不思議です。

結果的に、用意したことを言えなかったとしても、
これまでとは、論客達の会話が違って聴こえました。
自分もディスカッションの中にいる感じ!と言えばいいのでしょうか(^_^;)
どんな人とも、どんなテーマでも、
等身大の自分で、堂々と話せるようになっていった気がします。

知らない事は、恥ずかしいことではないのです。
「いえいえ、まだまだ」は、
決して謙虚な態度ではありません。

背伸びも、臆する必要もないのです。
今の自分が感じることを、今伝えないでどうする('-^*)/
と、今は私も、若い人に言いたいですね。

今言えなければ、きっと、ず~と言えないのではないでしょうか?

あの頃、私は、
ノンフィクション作家としての猪瀬直樹さんをとても尊敬していましたが、

今は、東京都知事として、
きっと、若い人たちの発言を促し、取り入れ、巻き込み、
リーダーシップを発揮されていることでしょうね('-^*)/

人に影響を与える人は、
いつだって、ストレートな意見を言う事を恐れません。
そして、どんな人の意見にも耳を傾ける気がします。

時には痛いことも言ってくれる人を、大事にしたいですね。
神様が、プレゼントして下さった出会いかもしれませんから恋の矢


猪瀬さんのおっしゃる
”オールジャパン”のオリンピック招致を応援します。


成田万寿美