今週の月曜(成人の日)に、歌舞伎座で昼の部を観劇しましたが、今回の昼の部はお相撲好きの方もご覧になると楽しめますよ。
播磨屋さん主演の『松浦の太鼓』は舞台は両国。
12月13日の夜、両国橋の場面から舞台は始ります。
そして・・・14日へ・・・
忠臣蔵のそれですね。
この舞台では、歌六さん、又五郎さん、錦之介さんのお子さん(って言ってもいい年頃だが)達の成長も見られ、個人的には歌舞伎の「継承」の部分に感銘を受けました。
それでもお相撲ファンの方々は、「両国」ってだけでワクワクすると思うんですけどね。
昼の部最後の『おしどり』
これはもう、相撲所作のお芝居ですので楽しいですよ。
楽しいというと多少ニュアンスは違うのでしょうが、古風な拍子舞が美しく曲もいいですよね。
長唄から常磐津へ・・・ 唄うから語りへ・・・
この辺の転換も見頃です(聞き頃)。12年振りにこの芝居を観ましたが、後半の所作が以前と変わった!?気がしたが・・・まあ、問題ないんですけどね。
歌舞伎とお相撲は共に江戸時代庶民の娯楽でしたよね。
現在、お席の値段が高いのが気に食わんがね
さて、初場所の行われてる両国国技館。
両国の地名の由来を、武蔵国と下総国を繋いでるからと言いますが、確かにこれは間違いではないんですが、順番的には「両国橋」が出来てから両国という地名が生まれました。
武蔵国と下総国を結んだ両国橋が出来たのが、寛文元年(1661年)徳川家綱により完成されました。
当初は「二国橋」と呼ぶアイデアも有ったそうですが、当時の金貨を一両、二両と数えてたので縁起を担いで【両】となったそうですね。
普段歌舞伎を観劇してる方々はよく御存じだと思います。
そんな両国にちなんだ問題なども、歌舞伎検定などでは出題されます。
お相撲も、歌舞伎も好きになりますとその歴史や時代背景などにも興味を持ちますよね。(単なる一役者や一力士だけが好きな方は除く)
最後に歌舞伎座昼の部「時平の七笑」の我當さんについて一言。
当り役ですので安定の演技は当然なのですが、相当に足!?膝!?の調子が悪そうです。
歌舞伎界、これ以上の欠員が許せない状況ですのでなんとか回復して頂きたく思います。