明け方まで古い資料や、筋書きを見返しながら十二代目 市川團十郎を思い返す。
この時間になってやっと、腫れぼったい目も治まってきたが・・・
お世話になってる、歌舞伎仲間のT社長からも早朝に連絡を頂き、社長とついつい長電話。途中社長の声も擦れ、此方も声を詰まらせる・・・
余りにも衝撃の大きい成田屋の死は、江戸歌舞伎いや、日本歌舞伎界の財産の損失である。これで暫くこの大名跡も途絶えてしまうのだろう。
成駒屋、橘屋、中村屋、そして成田屋・・・
大名跡の空席は残念でならない。
歌舞伎ファンで、成田屋の舞台を拝見したことの無い方はいらっちゃらないでしょうが、思えば・・・昭和60年の4月~6月にかけての歌舞伎座での、十二代目襲名披露興行を観劇できたのは、最大の思い出になっている。
ただただ、成田屋に感謝です。
素敵な舞台を有難うございました。
今夜は市川宗家、成田屋の杏葉牡丹色のシャツを着こんでの営業。
歌舞伎ファンの宿命なのだろうが、それでも残念でならない。
初代から当代まで、なんて数奇な運命なのだろう・・・成田屋は・・・
偉大なる團十郎丈のご冥福を心よりお祈り致します。
東・西・南・北・地、そして天。 これが六方だ。
跳び六方で成田屋は天に召されたのだろう。
合掌