衆院選島根一区でかめいあきこさんが話題になっています。
島根一区は元々自民党前職の細田博之氏と、前回は比例で当選した立憲民主党前職の亀井亜紀子氏の一騎打ちとされていました。
こちらで立候補者一覧をご覧ください。
なんと、この両者に加え、亀井彰子という第3の候補者が直前に現れました。
これにより、読み方が「かめいあきこ」で重なってしまうことから、亀井亜紀子氏は急遽、亀井あきこ表記から、かめい亜紀子表記へと変更し、ポスターや選挙ビラを全て差し替えました。
1.「かめいあきこ」や「亀井あきこ」と書かれた票どうなるのか。
亀井亜紀子氏と亀井彰子氏で按分されます。按分というのは、割合に応じて分けると言う意味です。
例えば、亀井亜紀子と書かれた票が90票、亀井彰子と書かれた票が10票あった場合、「かめいあきこ」や「亀井あきこ」と書かれた票は亀井亜紀子:亀井彰子=9:1で分けられます。つまり、「かめいあきこ」が1票だけあったとすると、亀井亜紀子氏に0.9票、亀井彰子氏に0.1票入るということです。
「かめいあきこ」と書かれた票の大多数は亀井亜紀子氏に入りますが、とは言っても亀井亜紀子氏の票が減ることは間違いありません。
2.亀井彰子氏は何者なのか
亀井彰子氏は主婦とされておりますが、選挙活動もせず、選挙ポスターも小学生が描いたような似顔絵、選挙公報も全て手書きで雑に書かれたもので、到底当選する気がある候補者とは思えません。
立候補するだけで供託金300万円がかかりますが、300万円を捨ててまでこのような遊び感覚の立候補をするでしょうか。
たまたま衆議院議員を目指す亀井彰子氏がいて、その人が島根1区から立候補をする。その確率は極めて低いでしょう。
3.亀井彰子氏の立候補の背景
300万円を捨てて遊び感覚の立候補をする人は現実としてあり得ません。
そこで、事実かどうかは今のところわかりませんが、対立候補の細田博之氏の陣営が急遽用意した候補者であるという噂が立っています。
仮に事実であった場合、今後自分の対立候補と同姓同名の候補者を擁立して票を削らせるという選挙戦術が成り立ってしまいます。
有権者を欺く行為であり、反民主主義的行為と言えます。このような選挙戦術が認められて良いわけがありません。
4.2020年静岡4区補欠選挙
2020年静岡4区の補欠選挙で、田中健という名前の候補者が2人いました。
1人は立憲民主党・国民民主党・日本共産党・社会民主党という野党各党の推薦を得た42歳の田中健さん。
もう1人はNHKから国民を守る党(当時)公認の54歳の田中健さんです。
こちらは、42歳の田中健さんが出馬表明をした後、NHK党の立花代表が按分票目当てにあえて同姓同名の候補者を擁立したという流れです。
相手候補を妨害する目的で同姓同名の人物を擁立したとしたら、有権者を欺く行為で、民主主義に反する行為です。
本当に偶然であれば問題はないのですが、誰かが仕組んだことだとしたら、徹底的に調べ上げ、再発防止をしなければなりません。