小西ひろゆき参議院議員が、twitterアカウントDappiが自身の名誉を棄損したとして情報開示請求を行ったところ、発信が管理している通信機器からの投稿であることが判明しました。
【お知らせ】
— 小西ひろゆき (参議院議員) (@konishihiroyuki) October 6, 2021
TwitterアカウントDappi(@dappi2019)の名誉毀損のツイートについて、東京地方裁判所の発信者情報開示を認める判決を受けて、プロバイダから発信者情報(法人名、所在地 等)が開示されました。
本日、発信者に対し、損害賠償等を求める訴訟を東京地方裁判所に提起いたしました。
1.Dappiとは
https://twitter.com/dappi2019?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor
Dappiとは、twitterで16万人ものフォロワー数を誇るインフルエンサーで、自民党、特に安倍前総理の熱烈な支持者として知られており、国会中継などを恣意的に加工した動画を拡散して強引な与党擁護や野党批判を繰り返しているアカウントです。また、極右向けのYouTube番組である「真相深入り!虎ノ門ニュース」についても頻繁に動画の投稿やリツイートをくり返しています。
現在のDappiは2代目で、2019年に一度アカウントが凍結したものの、別のアカウントを作って復活しています。
2.組織的な運営が疑われていたDappi
Dappiは兼ねてより組織的な運営が疑われていました。その理由は以下の通りです。
・驚異的なスピードで動画を加工している
・驚異的なスピードで新聞の紙面を撮影し、確認している。
・投稿が平日の10時~17時に集中している。
以上のことが主な理由とされ、個人で運営しているとしたら超人的であり、一般的な勤務時間とも重なることから、何人かが組織的に行い、首謀者が給料を支払ってアルバイトに行わせていたのではないかという疑惑がありました。
また、ブログは安倍内閣の総辞職、twitterは菅義偉内閣の総辞職を以って更新が止まっています。
突然の更新停止は意味がありそうです。
3.法人であることが判明した
冒頭に紹介しました小西参議院議員の情報開示により、Dappiを運営しているのが法人であることが判明しました。
法人である以上、誰かが出資して複数人で行っていることがほぼ確実ということになりました。
その法人が何であるのかということよりも、組織的に恣意的な編集を行ってまで与党擁護や野党批判を繰り返していた法人が存在するという事実が衝撃的です。一般的にはそんなことをしても金銭的な利益は全くないため、個人ならともかくとして、法人が行うことはあり得ません。
どのような法人が運営していたのか、今後の裁判結果によって明らかになる可能性があります。
仮に与党議員が絡んでいたとしたら、インターネットを利用して大規模な情報操作を行っていたということですから、大問題です。
↓の記事によると、都内のIT企業で、主な取引先は自由民主党とのことです。どのような取引をしていたのか気になりますね。
ツイッターで野党攻撃の匿名アカ…正体は「法人」だった | FRIDAYデジタル (kodansha.co.jp)
4.黒瀬深
Dappiと似たようなアカウントに黒瀬深というアカウントがあります。
https://twitter.com/fuka_kurose
黒瀬深も同様に、強引な与党擁護、野党批判を繰り返しているアカウントです。
こちらは前新潟県知事である米山隆一氏が名誉を棄損したとして裁判所に情報開示請求を行い、現在裁判が進んでおります。
こちらはおそらく個人のアカウントと思われます。
こちらもどのような判決が出るのか注目です。
政治家である以上、事実に基づいた批判を受けることは民主主義として当たり前です。
しかし、政治家の評価を下げるために事実とは異なる情報を意図的に流すことは民主主義でも何でもなく、ただの名誉棄損です。
インターネットを用いた恣意的な情報操作によって世論を動かす行動がなくなることを願います。