朝日新聞 3月9日より

 

『体内時計をリセットして病気の予防に』

 

「朝食を抜いても、ダイエット効果は期待できない」と話すのは、名古屋大の小田裕昭准教授だ。小田さんらはラットの実験で、朝食を抜くと、体脂肪がつきやすくなることを確認した。体温が高い時間も短くなっており、体温調節に関わる体内時計が乱れたとみられる。さらに調べると、脂質の代謝を担う体内時計も乱れていた。朝食を抜くことで、エネルギーの消費量が減り、脂質の代謝も乱れるため、脂肪がつきやすくなる、とみられるという。

 小田さんは「朝食を食べることは体内時計をリセットし、メタボリックシンドロームなどの予防につながると期待できる」と説明する。