「 がん治療の補助に、漢方を活用してみたい。」闘病中のご本人や、患者を支えるご家族による相談が近年増えています。手術や抗癌剤そして放射線など、ガイドラインに沿った標準治療を行うも、その副作用や攻撃的な治療に体が耐えきれず、みるみる消耗し、やつれてゆく。癌に打ち勝つ免疫力を、手に入れたい。そんな思いから結果、漢方にたどり着きます。
漢方では、免疫力と体力は2段構造で、しっかりとした基礎体力の土台の上にのみ、免疫力はきちんと発揮されると考えます。食事も睡眠もろくにとれず、溢れる情報と「免疫」の文字に翻弄され、わらをもすがる思いで、月10万円以上の健康食品を買い求めたり…。
昔から、病は「気」からと言いますが、漢方では、「気」( 体力や抵抗力 )を生み出す源は、胃腸の元気や内臓の活力によるものと考えます。治療の過程で止むを得ず、大きな損傷を受ける内臓他、全身の気。
まずは、これら大切な「気」を、補気(ほき)を主体とした漢方治療によってチャージしましょう。免疫力の基盤を立て直し、標準治療の継続に必要な「基礎体力」を、じっくり下支えして参ります。
公津の杜イトーヨーカドー3階のセブンカルチャースクールで、毎月第3水曜日に行っている 「やさしい漢方教室」。今月から3回シリーズ、「気・血・水から体質を知る」がテーマです。まず、第1回目の今回(9/19)は、「気」の養生についてです。