予告編を見ただけで何の話か全然分からず観に行ってきました。
期待していなかった事も功を奏してか?「観に来てよかったー!」というのが素直な感想です!
今後のジブリの方向性というか、安心感を感じさせられたような気がしました。
やっぱり直近の作品と比べてしまうんですが「風立ちぬ」よりこっちの方が違和感無く素直に好きと言えそうです(;^^)ゞ
イギリスの古典的文学作品がベースという事も有るからか、普遍的なテーマが流れていて押し付けがましさや偏狭的な考え方は感じられなかったところがまずは良かった点です。
能動的に理解しよう、と思わなくても、実体験を持っているようなエピソードが随所に見られて思わず共感してしまいました。
例えば「こんなことを言う自分が嫌い」だったり、「こんな態度を取ってしまう自分が嫌い」だったり(^。^;)
そういうところから自然に共感して引き込まれていきました。
後半は思わず涙してしまうところも有り、やっぱり自分にあてはめて色々考えてしまいました(^_^;)
たまたま本作の後で「青天の霹靂」を観たんですが、共通するものを感じた人は他にもいるのではないかと思いました。
もう一つ、やっぱり絵が良かったです。
ジブリ作品の感想を見ていると「絵」について挙げられている方が多いように感じてたんですが、自分自身は絵についてどうのこうのと考えた事はあまり有りませんでした。
でも今作では随所で「綺麗だな~」とか、「さすがジブリだな~」と感じさせられました。
やっとそれに気付く事が出来るようになっただけなのかもしれませんが、本作での力の入れようはかなりのものなのではないかと感じました。
背景等の緻密さは言うまでもなくですが、「おっ!」と目を引かれたのは食べ物でした。
本作でのシーンが見つからなかったので、これはラピュタのですが、バッチリ目玉焼きも登場してました。
お肉も登場していてとっても美味しそうだったんですが、こちらも見つからなかったのでハウルの分(;^^)ゞ
どれも本当に美味しそうでした!
ジブリの描くお肉ってどうしてこんなに美味しそうなんだろう
そんな事を考えながら観てたんですが、そういえばこれは宮崎監督の遺伝子なのか?と考えてしまいました。
ジブリ、というか、宮崎監督の描く食べ物といえば真っ先にルパン三世のカリオストロの城が浮かんできます(^_^;)
このスパゲッティの美味しそうなことといったらこの世のものとは思えないほどです
アニメの世界なのでこの世の物ではないんですが
恐らく他の部分にもしっかり受け継いでいるもの満載だったと思うんですが、それらを上手に生かして、イギリスの児童文学をベースに仕上げたところがタイミングも含めて素晴らしいと感じました。
これは鈴木プロデューサーの指揮なのかどうなのかは分かりませんが、いずれにしても宮崎・高畑監督のいなくなったジブリがどうなるのかと心配していた自分にとっては予想以上に明るい見通しを得る事が出来た作品でした。
とっつきやすさ、緻密さ、ソフトさ加減辺りはバッチリ受け継いでいるような気がしました。
1点だけ、もうちょっとだけ、惜しかったかなと感じたのは、「おばさん」から「おかあさん」に変わるところの感動がもっと大きくなるような仕掛けをしておいて欲しかったという点でした。
でも全体としてとても良い作品だと思いました。
こういうのは何歳くらいから分かるようになるのか分かりませんが、お家にDVDを買うんだったらこれはセレクトしておきたい作品だと感じました。
スタジオジブリの次回作が楽しみになりました。
※オフィシャルサイト
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