良かったです!
まずは真田広之さんに手が痛くなるほど拍手を送りたくなりました。
コリン・ファースもニコール・キッドマンも大好きですが、やっぱり日本人としては真田広之さんの立場に感情移入してしまいます。
実際にこういう事をしていたという歴史の上に現在の私達の生活が成り立っているという事を知っておかなければならないとあらためて感じました。
主人公であるエリック・ローマクス氏の自叙伝を映画化した作品です。
真田広之さん演じる長瀬隆氏も実在の人物で、最後にエリック氏と一緒に写った写真も紹介されていました。
かつては敵として惨い仕打ちをした側とされた側だった2人ですが、数十年の時を経てお互いの心の傷を理解し合って良き友人になられた、というエピソードです。
こういうエピソードはどんどん多くの人に伝えて欲しいと思いました。
もちろん逆に復讐劇も色々有ると思いますが、恐らくやるせない結末である事は容易に想像が出来るし、もしかすると子供の代まで現在進行形のものも有るかもしれません。
何も生み出さない負の連鎖を断ち切ったお2人は本当に素晴らしいと思いました。
同時に、こういった人たちが増えないと世界は平和にならないのかもしれない、なんてことを考えてみたり。。
とにかく戦争という異常事態下では人間の感覚はおかしくなってしまうという事もよく分かりましたが、戦争に限らず「自分の友人に同じ事が出来るのか?」、「自分の家族に同じ事が出来るのか?」、そういった事を考えてから行動するようにすれば良い世界になりそうな気がします。
エリック・ローマクス氏は2012年93歳で他界されましたが、コリン・ファースは実際に会って話をされていたようです。
その分余計にこの役に力が入っているのではないかと感じたんですが、ニコール・キッドマンも今までとは違う役どころをしっかり演じていたように思います。
ステラン・スカルスガルドもガッチリとサポートをしていて良かったです。
でもやっぱり一番残っているのは最後に真田広之さんが言った「I'm sorry」という言葉でした。
あんなに心に響く「I'm sorry」を聞いたのは初めてでした。
商業的にはどうなのか分かりませんが、本当に良い作品だと思いました。
※オフィシャルサイト
ありがとうございます!(^O^)
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