言わずもがな、常に人気のある大統領、世界的にも知らない人はいないのではないかという位有名なリンカーンの映画です。
といっても、150分の中で描かれているのは暗殺されるまでの約4ヶ月間のこと。
中でも憲法改正13条を成立させるまでの1965年1月約1ヶ月間がメインです。
これは観て良かったです。
誰もが知っている史実なので結末は分かってるんですが、これだけ丁寧に改正13条に関しての裏側を見せられると、最後に成立するところではやっぱりウルウルときちゃいます(;へ:)
こういうお話を観ると、人として「正義」とか「正しいこと」みたいな価値観は世界共通なのかと思っちゃいますが、そうではない人や国も有る事が残念です。
親がいて、子供がいて、愛する人がいて、というのは人間として世界共通だと思うんですが、どうして仲良くなれないんでしょう。。
この時代に奴隷制度を無くする、というのはかなりすごく大きな改革だったと思いますが、それを実現したリンカーンはやはり超凄い大統領だったんだなとあらためて思わされました。
ダニエル・デイ=ルイスのダニエル・デイ=ルイスによるダニエル・デイ=ルイスのための作品、といった感じでしたが、お話の中で良かったのはリンカーン夫人、メアリー・トッド・リンカーンを演じるサリー・フィールド。
後で見てビックリしたんですが、見た目的にこの人以外のキャスティングは有り得ないだろう、という位のドンピシャでした!
リンカーンは偉大、ということに異論は無いと思いますが、家庭生活は幸せだったかというとそうではなかったようです。
4人の子供のうち3人は未成年のうちに亡くなり、メアリー・トッド・リンカーンもリンカーン暗殺後は精神病院で亡くなるまで過ごしたそうです。
実はこの後観た「カルテット 人生のオペラハウス」の中で「仕事と家庭と両方は無理」というセリフが有ったんですが、リンカーン夫妻にもあてはまるのかな~とか考えてみたり・・・
ドンピシャといえばもう一人、トミーリージョーンズ演じるタデウス・スティーブンス。
観てる時はちょっとわざとらしい感なきにしもあらずでしたが、後でこれを見るとまぁなんてお上手!""ハ(^◇^*)パチパチ♪
ちなみにスティーブンスは自らの意思で黒人の共同墓地に埋葬されたという本気の信念の人だったようです。
この人だけで映画一本作れそうなキャラです(;^_^A
ところで、リンカーンといえば「背が高い」という事も有名ですが、観ていて本当に背が高く描かれてました。
※リンカーンの身長は193cm
ダニエル・デイ=ルイスってそんなに背が高いの??
と思ってたら本当に長身のようです(;^^)ゞ
ダニエル・デイ=ルイスってよく考えてみたら凄く面白い経歴で、作品数はそんなでも無いんですが、出たら何か賞を取る、的な感じでめちゃくちゃ個性的。。
今作で主演男優賞を受賞しましたが史上初の3度目受賞だそうです。
まだ観てない作品がいっぱい有るので頑張って観てみようかと思います( ^ω^)
ところで、リンカーンのインディアンに対する政策を中心にした作品はやっぱり作られないのかな?と気になります・・・
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