桃(タオ)さんのしあわせ / 老いと、看取りと、幸せに逝くために。 | 食う、寝る、あるく

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今年一番泣きました・゜゜・(/□\*)・゜゜・

間違いなくオススメの作品です!

ストーリーはシンプル。

香港の裕福な家庭に60年間使えた家政婦の桃(タオ)さんが脳卒中で倒れてから亡くなるまでのお話です。
アンディ・ラウ演じる、桃さんが仕える家庭の長男ロジャーとのお互いを思いやるやり取りがいちいち泣かせてくれます。


ラストを分かった上で観ているのに、一コマ一コマ、セリフの一つ一つが自分にはハマり過ぎてずっと涙が止まらない感じでした(;へ:)

不自由になっても家政婦としての心遣いを忘れない桃さん。

自分を育ててくれた桃さんの最後が近づいている事を感じつつ精一杯出来ることをしてあげようとするロジャー。

さらに、ロジャーの家族や友人達、周囲のみんなが温かく優しさを持って桃さんに接するやり取りの全てが胸を打ちます。



ロジャーに迷惑はかけれないから、と自ら老人ホームに入居する事を選んだ桃さんですが、その老人ホームの中で描かれている多様な人間模様、家族模様も現実的過ぎて考えさせられます。

言ってみれば逝くまでの最後の生活を送る場所。

毎日のように倒れたり、逝く人がいたり。

それでも人間生きていれば他人に腹も立てるし、金も要るし。

なかなかどうして安らかに過ごせないんでしょう。

自分も家族も友人も、きっとそんな遠くないうちに、当事者になるんだなあ、と感じたりもしながら観てました。



ロジャーのセリフにも有りましたが、ロジャーの時は桃さんが助けてくれて、桃さんが弱っている今回はロジャーが恩返しをする事が出来て幸せ者だった、というお話なのかもしれません。

身寄りの無い桃さんですが、老人ホームや外出先でロジャーから「義母です」と紹介された時はさぞ嬉しかったんだろうな~、などと考えているとまた泣けてしまいます・・・(´_`。)グスン


周囲のみんなの桃さんに対する心遣いも、今までの桃さんの周囲に対する心遣いが有ったからこそのものだと考えると、幸せな終わりを迎える為に自分はどうすればいいんだろう、と胸に手をあててしまいます。。。

情けは人の為ならず

ふと、そんな言葉を思い出してしまいました。


ラストも良かったです。

さらにもう少し上乗せで気持ちがあったかくなる、
そんな感じの素晴らしいラストでした。

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