昔推理小説が大好きでした。
とっかかりは江戸川乱歩。
当然エドガー・アラン・・ポーへたどり着き、「黒猫」や「黄金虫」などを読んだ記憶が有ります。
必然的に予告編を見た時から興味アリアリ、「これは観よう!」と思っていた作品です。
映画を観た後で知ったんですが、実際にポーの死は謎に包まれていて真実は分かっていないそうです。
ニューヨークに戻る途中なぜか数日立ち寄ったボルティモアで、他人の服を着せられて泥酔状態で発見され、4日間危篤状態が続いた後亡くなったそうです。
「レイノルズ」と意味不明な言葉を繰り返していた事と、「主よ、私の哀れな魂を救いたまえ」が最後の言葉だったそうです。
この死の謎を、ポーの小説模倣犯との戦い、かけ引きとして描いた内容です。
「観る者の脳を刺激する極上のミステリー」
とうたわれていますが、極上かどうかはともかく、なかなか良かったです。
ポーの小説通りの手口で殺人が行なわれていくんですが、意外なほどグロく描かれていたり、フィクションと史実が上手い感じにまとまっていること、展開の速さや全体の雰囲気も良かったです。
これに登場するポーの作品を読んでいたら、さらに面白く観ることが出来ると思います。
ちなみに監督は「Vフォー・ヴェンデッタ」のジェームズ・マクティーブ監督。
たしかに、重くて陰鬱な雰囲気とか似てるような気がするし、その重さも面白さの一因だと感じました。
「Vフォー・ヴェンデッタ」、実は大好きな作品なんですが話題になったのはナタリー・ポートマンが丸刈りになっちゃうシーンくらい?(^_^;)
あんまり好きって人も周りにはいないのが残念(;^^)ゞ
ポーを演じるジョン・キューザックもなかなか良かったですが、一緒に犯人を追うフィールズ刑事もキレ者な感じで良かったです。
ポーと一緒に推理しながら次の展開へ、とドンドン進んでいくんですが、もう少し観る側も一緒に謎解き感を味わえるような感じだとさらに良かったかも、と思います。
ラストはこれで良し!と思います。d(^^*)