滋賀県警とYAMAPの協定 | 成田セイリュウ オフィシャルブログ「なりなりブログ」Powered by Ameba

滋賀県警とYAMAPの協定

滋賀県警と登山地図アプリ企業であるYAMAPが協定を結ばれました。

 

滋賀県において、これまで登山届に関して、

インターネット登山届を行ってこられ、

加えて、平成28年6月29日より、

公益社団法人日本山岳ガイド協会と、

同協会が運営するコンパス登山届システムの閲覧協定が結ばれておりました。

 

令和2年11月定例会議において、

長野県で行われていたYAMAPの活用を、滋賀県でも行ったらどうかと提案しました。

しかしながら、なかなか協定が進みませんでした。

 

昨年12月に所属していた委員会でもあったので、

所管となる警察本部に対して、

「11月には都道府県で10例目となりますが、山口県がYAMAPと協定を結ばれました。

群馬県の取組を事例で挙げさせていただくと、

令和3年度の登山届は1万7,799件だったそうですが、

今年度は8月末時点で既に3万8,530件の登山届が提出されていて、

そのうちYAMAP経由が2万835件で、半数以上がYAMAPを利用されています。
そういった形で登山届の選択肢を増やすことは大いにプラスになると思いますし、

今回も山岳遭難で亡くなられた方が出ておりますが、

捜索の初期対応も早くできると思います。

アプリを使われている方が多く、

どこですれ違ったのかというデータも取れますので、

初動体制においてもすごく重要になってくると思います。
そういったことも含めて、ぜひとも様々なアプリと協定を結びながら、

より安全な体制を整えていただきたいと思いますが、

どのように考えているのかお伺いします。」と問い、

筒居 生活安全部参事官からは

「成田委員からはこれまで何度もYAMAPや登山届に関する御質問をいただいておりました。

その都度、他府県の状況等を調査し、いろいろ検討しているところです。
山口県がYAMAPと協定を結ばれたことは承知しております。

当県では、山口県にはない独自のインターネット登山箱や、

コンパスとの協定が既に進んでおります。

当初は周知があまり図れていなかったのですけれども、

現在は随分と周知が図られ、インターネット登山箱での届出がかなり増えているところです。
御指摘のYAMAPは事業者の中でも大手であり、かなりの利用があるとお聞きしています。

YAMAPは、登山者の安全だけではなく、山を楽しむためのツールだと承知しており、

警察のみならず、県の観光部局等にも目を向けていただいており、

そういった方々と相談しながら導入の可否について今後検討したいと考えております。」

との答弁を頂きました。

 

そしてご検討いただいた結果、

ようやくの協定の締結となりました。

 

登山届がこれまで以上に増えればと思いますし、

登山ルートの道標等もまだまだ不足しているので、

しっかりと登山にあたっての計画も立てて頂きたいと思います。

 

何より滋賀の山は低い山ではあるものの、現状、遭難が非常に多いといえます。

低い山は木々が生い茂り、また林道やけもの道もあることから、道に迷いやすいといえます。

 

スマホの充電も限られておりますので、アプリだけでなく、地図も備えるなど、

あらゆる想定の下で、無理のない登山計画を立て、楽しんでいただきたいと思います。