追肥
ナリミツ農園も追肥作業始りました。
特別な栽培実験圃場と、
直接販売用の圃場と、
超多収を狙う圃場を除き、
うちの場合、ほとんどの圃場は、稲の減数分裂期の中間を狙って追肥します。
稲は、出穂25日~15日前から幼穂形成期とよばれる穂づくりの時期に入ります。
葉っぱや根が大きくなって、分けつも進み、
まさに人間でいくと20代前半。
「たましっこ」と呼ばれる「穂」が形成されるのもこの時で、
前半から飛ばしすぎてきた稲はここで体力ダウン。
前半ゆっくり成長してきた稲は、ここで一気に成長を進めて、まさにたくましい稲姿に。
出穂にむけて体力はたっぷり残っています。
なので、疎植をしています。
普通稲作のセオリーでは、「この25日~15日の幼穂形成期期間に追肥をしなさい。」
なのですが、今までの実験から、これまた当たり外れが多いです。
追肥の肥料分が、穂にいかず茎にいって、倒伏、
出穂時期、逆に葉色がさめてくる=肥切れが出てくる、
など、結構収量に影響することがデメリットが多いんですね。
ナリミツ農園は、この時期を過ぎた減数分裂期に追肥します。
肥料は、即効性のある尿素か硫安。
出穂前15日~5日の期間がこの時期で、
人間でいう25~30代。
この時期は、稲にとってチッソ吸収の第2の山場。
ちなみに、第1の山場は幼穂形成期です。
この時期の追肥は、確実にもみを太らせるための養分として、稲に吸われます。
また、この時期に追肥しても第5節間が長くなる事はないので、倒伏に影響しません。
すでに、第5節間が3cm以上の稲だと倒伏の可能性がありますが。
いままでの経験から、出穂期に葉色が上がってこないと秋勝りの稲姿にはなりませんね。
一番の理想は、幼穂形成期、減数分裂期の2回追肥。
さらに良い稲だったら、上の2回プラス出穂後の追肥。
究極を求めるのならば、元肥ゼロで田植え後、稲の葉っぱ1枚が出るごとに追肥、だと思うのですが。
しかし、これでは労力と肥料代というコストが掛かってしまうので、
くず大豆散布圃場、平野式への字圃場、3・6抜き圃場などなど
いろいろな実験圃場を試しているのです。
減数分裂期の中間は、止め葉の茎が3cmくらい出てきたときです。
止め葉は、葉っぱの下に茎があるので、すぐ分かります。
それまでは、葉っぱしか出さなかった稲が、茎のついた葉っぱを出したときが最後の葉っぱです。
止め葉の下を割って見ると・・・、
穂がまさに爆発状態。
これから、稲は根から養分を吸って実を太らせる時期に入ります。
ちなみに、チッソの量は、ひとそれぞれ違います。
自分の経験と失敗と観察力から必要窒素量が決まります。

