少し怖い「2型アレルギー」本当はとても身近だったアレルギー② | ひふみのへや ~narimasu-hifuka~皮膚科専門医の備忘録〜

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皮膚科専門医(皮膚診=ひふみ)です。日々の診療で患者さんたちから学んだこと、主に「肌」・「皮膚」(ときどき「推し」)をテーマに綴ります。溢れる情報に溺れそうな時代ゆえ、信頼性の高いサイトも紹介します。
必要に応じ加筆/訂正することがあります。

しつこいようですが・・・

はじめてブログをお読みいただく方向け

(すでにご存じの方は読み飛ばしてください)

 

”アレルギー”

allergy

その言葉の歴史は

案外新しく(?)

 

1906年に

オーストリア、ウィーン大学小児科の

von Pirquet(ピルケ先生)が最初に用いたといわれる

造語です

 

語源はギリシャ語

 

allos(変じた)"

ergo(作用)”

 

ここで”変じる”のは何か?

本来の自分の体を守る仕組み

免疫

 

免疫のシステムがバグって=「変じて」

なぜか自分で自分に有害に

「作用」してしまう現象

allergy

アレルギー

と呼びます

 

アレルギーがおきる

しくみの違いから

アレルギーは4種類

1型アレルギー

2型アレルギー

3型アレルギー

4型アレルギー

に分類されています

 

アレルギーの様子

下矢印

学級(学校)内の様子

 

アレルギーの原因物質”アレルゲン” 

下矢印

今回は

ちょい悪派手派手

改造バイクに乗って

登校する少年A

 

アレルギーに関わる”抗体”

下矢印

ちょい悪な在校生グループ

G-M連

 

・・・

と設定し

 

Ⅱ型アレルギー

について

イメージしてみましょう

ニヤリ

★ ★ ★

 

いつもちょい悪派手派手のA君は

バイクを改造するのが

大好き

本当は校則違反なのに

今日も元気にバイク登校

 

昨日とりつけた

自慢のミラーとライトが

誇らしく

ご機嫌に登校

 

すると

 

ちょい悪グループ

G-M連が

「よーよー、Aよー

なんか、いいもん付けてんじゃね?」

と近づいてきました

 

何やら嫌な予感がします

 

昨日取り付けたばかりの

ライトやミラーを

何の断りもなくつかんで

バイクを揺するG-M連

 

さすがのA君もおびえていると

G-M連の兄貴分たちまでやってきて

 

「何面白そうなことやってんだよ~」

 

とみんなでよってたかってバイクを

Aくんもろともぼっこぼこにしました

 

・・・

 

なんとも後味の悪い結末ですね

 

この話の肝は

他校同士の争いではなく

同校内での出来事である

ことです

 

Ⅱ型アレルギー

の反応は

細胞傷害型

あるいは

細胞融解型

とよばれています

 

本来は自己のものである

赤血球や血小板が攻撃の対象

となります

 

Rh不適合妊娠における新生児溶血性貧血

自己免疫性溶血性貧血

特発性血小板減少性紫斑病

薬剤性溶血性貧血

 

抗糸球体基底膜腎炎

・・・

などの病気と深く関わっています

 

ビックリマーク

もっと良い例えを思いついたら

加筆・訂正の可能性あり