ビタミンの発見! ~ビタミンのはなし① | ひふみのへや ~narimasu-hifuka~皮膚科専門医の備忘録〜

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皮膚科専門医(皮膚診=ひふみ)です。日々の診療で患者さんたちから学んだこと、主に「肌」・「皮膚」(ときどき「推し」)をテーマに綴ります。溢れる情報に溺れそうな時代ゆえ、信頼性の高いサイトも紹介します。
必要に応じ加筆/訂正することがあります。

最初に報告された

ビタミンは?

ビタミンB1

です。

 

「ビタミン」の呼び名は

ポーランドの生化学者 フンク 

によって命名されました。

 

Vital(生命の)

Amin(アミン;化合物の一種)

 

・・・ということ

なのですがビックリマーク

 

最初にこの”化合物”

ビタミンB1」に

当たりをつけたのは

じつは日本人

なのです

江戸時代

都市部の富裕層に

白米を食べる習慣が流行りました

しばらくの後

脚気(かっけ;脚のむくみ・しびれ・心不全)

を発症し最悪死に至る。

 

脚気を発症した人も

故郷(多くは玄米や麦を主食にする農村部)

に帰ると改善すると言われたことから

 

1910年に農学者・鈴木梅太郎により

「白米を食べさせたニワトリやハトが

脚気と同様の症状を発症し死ぬこと」

および

「糠と玄米が脚気の症状改善に有効であること」

を報告し、さらには

糠に含まれる有効成分

「オリザニン」

を見つけるのですが…

 

⇩ぜひ読んんでいただきたい

鈴木梅太郎のビタミンB1の発見 | 東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻/応用生命工学専攻 (u-tokyo.ac.jp)

 

…読んでて泣けてくる。

日本にもこんなに偉大な人がいたなんて!

 

現代社会において脚気の人はあまりいない…とお思いですか?

アルコール摂取過剰気味の人は

要注意

しらないうちにビタミンB1が

不足するおそれがあります叫び