マスクかぶれ   接触皮膚炎④ | ひふみのへや ~narimasu-hifuka~皮膚科専門医の備忘録〜

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皮膚科専門医(皮膚診=ひふみ)です。日々の診療で患者さんたちから学んだこと、主に「肌」・「皮膚」(ときどき「推し」)をテーマに綴ります。溢れる情報に溺れそうな時代ゆえ、信頼性の高いサイトも紹介します。
必要に応じ加筆/訂正することがあります。

 

マスクかぶれ あれこれ

 

コロナ禍以前

マスクを着用する人

 

給食調理、介護、医療機関などの

職業上 必要がある人の他

 

花粉症で

季節限定でマスクを着用

 

言いかえると

「マスク慣れ」している人

限定。

 

 

ところが

コロナ禍以来

「マスク慣れ」していない人

 

 咳やくしゃみの飛沫を

・浴びない

・拡散させない

ために

マスクを着用することが

習慣化しました。

 

その一方で、

「マスク慣れ」していない人

=世の中の多くの人

いわゆる「マスクかぶれ」

たくさんの人を悩ませています。

 

「マスクかぶれ」

原因別に考えてみますと、

 

①マスクの素材が肌に合っていない

 

②マスクの中が蒸れる

 

③マスクの着脱時や、ずり落ちを防ぐ際

紐を外さず

マスク本体をずらし

外側からマスクを肌に押し付ける

 

こと などにより、

肌が荒れる

乾燥する

元々あったニキビが悪化する

 

といったパターンが

多くみられるようです。

 

とくに

③については

上下にマスクをずらす人

「あごマスク」族

に多くみられるようです。

 

身近にそのような方をみかけたら

ぜひ

「マスクの微調整は紐を有効活用」

することを

おすすめしてください。

 

不必要に

手指の汚れが マスクに

付着することも防げるし、

肌荒れも起こしづらくなるはず

です。