とびひ=伝染性膿痂疹(でんせんせい‐のうかしん)
膿痂疹(のうかしん)
=水ぶくれ や 膿
かさぶた = 痂皮(かひ)が付着した
赤いみのある発疹
が つぎつぎにうつる
(=伝染性)皮膚病です。
原因は 細菌ですが、
痒みを掻き壊すことから始まりますので
夏の虫刺されや アトピー性皮膚炎をはじめとする乾燥肌 が
引き金になりやすいです。
黄色(おうしょく)ブドウ球菌(きゅうきん)
黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)感染症 - 16. 感染症 - MSDマニュアル家庭版 (msdmanuals.com)
または
溶連菌(ようれんきん)
レンサ球菌感染症 - 16. 感染症 - MSDマニュアル家庭版 (msdmanuals.com)
夏場(汗をかきやすい時期)に多いとびひは 黄色ブドウ球菌 、
冬場に 多いとびひは 溶連菌(+黄色ブドウ球菌)
が原因であると言われていますが、
あくまでも目安。
見た目で言えば
ジクジクしたとびひは
黄色ブドウ球菌
が 原因である可能性が高いです。
一方、
かさぶただけ(ほとんど汁が目立たない)
のとびひは 溶連菌
が 原因の可能性が高いです。
黄色ブドウ球菌は
健康な人の 鼻の孔(10人中3人ほど)や
皮膚(10人中2人ぐらい)にも
存在しているといわれています。
食中毒の原因
としても
おなじみですね。
とびひ(ジクジク型)
指先に付着した黄色ブドウ球菌(敵兵+化学兵器)
V.S.
皮膚の表面にいる常在菌(防衛兵)+角質(戦車)
の戦い において
黄色ブドウ球菌が優勢になると
菌の毒素(化学兵器)が
皮膚表面の細胞の結びつきを壊すため
水ぶくれが作られます。
水ぶくれは 痒みがあり、
掻くと 破れます。
出てきた「しる(ブドウ球菌入り)」
が付着した指にから
他の部位に次々と症状が広がる様子が
火事の火の粉から次々に燃え広がる「飛火」に似ているので
「とびひ」という名前で親しまれてきました。
とびひ(かさぶた型)
わきの下とか 太ももの内側など
比較的 やわらかい 部分に 症状が
でやすいようです。
冬場に多い(肌の露出が少ない)ためか、
ジクジク型より
発疹の 数や範囲は
広がりにくい
印象ですが、
溶連菌のタイプによって
体力が弱っている人では
重症化することもあり得ます
ので、要注意
症状のあるところを
丁寧に洗うこと
+
細菌を殺す
のみ薬&ぬり薬 (抗生剤)
を使った
早めの治療が吉