ふつうのいぼ=尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい) | ひふみのへや ~narimasu-hifuka~皮膚科専門医の葛藤雑記帳〜

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皮膚科専門医(皮膚診=ひふみ)です。日々の診療で患者さんたちから学んだこと、主に「肌」・「皮膚」(ときどき「推し」)をテーマに綴ります。溢れる情報に溺れそうな時代ゆえ、信頼性の高いサイトも紹介します。
必要に応じ加筆/訂正することがあります。

 

ふつうのいぼ=尋常性疣贅

 

 

いぼウイルス(ヒトパピローマウイルス)

皮膚のいちばん外側の層(表皮)の細胞に感染して

仲間(ウイルスに感染した細胞)を集めながら

塊をつくる病気です。

 

手足のゆびをはじめ、

皮膚のあるところならどこにでも

生じる可能性があります。

どちらかといえば刺激をうけやすい

(あるいは怪我をしやすい)部分に

硬いボコッとしたかたまりとして

気づかれることが多いです。

つんつん触っていると触ったその指にも

伝染ることがありますので、

「いぼかな?」と思ったら早めに皮膚科へ

受診することをお勧めします。

 

鉛筆とくに足の裏の疣の仲間には痛みがあることも少なくないので、

  おなじく足にできやすい「ウオノメ」との区別が必要です。

 

薬一般的な治療は液体窒素による冷凍凝固療法

‐200度近い液体でいぼウイルスに感染した

 細胞を瞬間的に冷やし固めて壊死させる)です。


 

ビックリマーク年齢、部位、患者さんの希望などにより

 ほかの治療方法をとる場合もあり得ます。