にきび=尋常性ざ瘡②~「にきび」の一生~ | ひふみのへや ~narimasu-hifuka~皮膚科専門医の葛藤雑記帳〜

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皮膚科専門医(皮膚診=ひふみ)です。日々の診療で患者さんたちから学んだこと、主に「肌」・「皮膚」(ときどき「推し」)をテーマに綴ります。溢れる情報に溺れそうな時代ゆえ、信頼性の高いサイトも紹介します。
必要に応じ加筆/訂正することがあります。

10歳前後から30~40歳代の幅広い年齢層

の方に生じます。

生活習慣(とくに就寝時間)

生理周期、ストレス、多忙

などで悪化しやすいようです。

 

 

白にきび=面皰(めんぽう)=にきび★誕生

皮脂分泌の盛んな部位

額・頬・あご・胸・背中など)

の毛穴が角質、皮脂成分、常在菌

などでできた塊(=角栓)

でふさがれます。

 

赤にきび・黄色にきび(膿疱性ざ瘡)=にきび★成長

面皰がつまった毛穴は炎症が生じやすく、

こだわりの前髪

それをたびたび触れる手指

考えごとしているときに触っている

などの刺激により

赤みや腫れが生じます。

 

触るだけではなく、軽くつまんだり

潰そうとすると炎症はさらに増し、

時に黄色い膿を持つこともあります。

 

袋状にきび(嚢腫性ざ瘡)=にきび★籠城

定期的に腫れを繰り返すうちに、

一部の毛穴は

「腫れ癖」がつくこともあります。

 

ざ瘡後瘢痕=にきび★退場

にきびのあったところが

凹む、盛り上がる、赤みが残る

など。