たんどく(丹毒)
丹毒の「丹」は、
頭が鮮やかに赤い
タンチョウヅル(丹頂鶴)の「丹」。
「丹」=「赤い色」の意、
丹毒=「赤い毒」という名の
皮膚の細菌感染症です。
「溶連菌」が傷から侵入、
毛穴より深いところで炎症をおこします。
急激(半日~数日)に
発熱=平熱+1~1.5度(およそ38度)、
悪寒と共に顔の片側半分が赤く、
テカテカ、つやつや腫れます。
触ると熱っぽい感じが強く、
押すと痛みもあります。
腫れ、むくみが強い場合、
水ぶくれを作ることもあり、
帯状疱疹との区別が必要です。
丹毒は細菌感染症⇒抗生剤(細菌を殺す薬)
帯状疱疹はウイルス感染症⇒抗ウイルス薬
で治療します。
赤く腫れている場所を安静・冷却(凍傷に注意)し、
炎症が落ち着くまで抗生剤(細菌を殺す薬)を
内服します。
溶連菌はときに腎炎を引き起こすこともありますので
不十分な治療は禁物です。
症状が激しい場合は入院の上、
抗生剤の点滴(静脈注射)による
治療が必要です。