はい、今回は

こざき亜衣さんの「あさひなぐ 25巻」です。

 

 

旭たち二ツ坂高校薙刀部はインターハイに向けて合宿に励んでいた。

そこにはライバルである國陵高校の一堂と的林もいた。

合宿が始まって4日間、一言も話してはいけないと合宿中のコーチである寿慶に告げられる。

 

いつも話をしながらコミュニケーションを取っていた二ツ坂にとってこの練習はきつかった。

相手が何を感じているのか、何を思っているのか分からず。それがイラ立ちをつのらせる。

 

一方、一年生の大工原は一人水汲みと掃除を言い渡されていた。

旭が去年やっていた事と同じだと言われ俄然やる気を出す大工原であったが、思いとは裏腹に体は上手く動かない。

 

こんなにマジメに頑張っているのになんで?

私は、私がキライだな。

 

 

真春は皆が自分の怪我に気遣って稽古している事に遂に怒りを露にしてしまう。

そんな真春に寿慶は言う

 

「お前の苦しみはお前だけのもの、簡単に手放すな。人に分かってもらおうとするな。

誰も分かってやれないから

 

一人外で落ち着くように言われた真春はそこで涙してしまう。

 

私は、弱い人になってしまったんだ

 

 

残った面々に寿慶は訊ねる

「お前たちは一体何のためにここに来た?」

 

私たち、勝つために来た

闘うために来た

なのに、私たちが

真春先輩を弱い人にしたんだ

 

想い合わなくていい

私たちは

闘うためにここにいる

 

そして真春が戻ると旭は真春の相手をかってでる。

真春の膝が悪いことから脛を狙う

まっすぐ見据えるその眼差しが真春を動かす。

踏み込んでの面が決まる

 

いつもそうだ。旭の”まっすぐ”は、いつも私の止まった足を動かす。

 

 

足を止めていた大工原にトドが言う

 

「大丈夫だって。雨で勝手に水は溜まるし

誰も見ていないよ」

 

「お、お天道様が見てるっす」

 

「この雨?サボっている事誰にもいわないから」

 

 

「そりゃ誰も見てないし、お天道様もキョーミないとは思見ますけど

自分は興味津々なんス」

 

私は私のことをあまり好きではないけれど、世界中の誰も私に興味がなくとも、私だけは最後まで、私を見ているでしょう。

だったらいつか、いつか、いつか、好きになれますように

 

 

 

合宿編中盤です。

いつも何かしらの壁にぶつかりながらも最終的にはいい流れに持っていける二ツ坂

真春も大工原もまた新たに一歩踏み出せました。

何かつまずいた時にあと一歩踏み出すには、他の人の何気ない行動が後押ししてくれるものなのだろう。

だがそれには必ず自分の意志が必要である。

自分が何を思い何を決意しようとしているか自分で分かっている事

それが自分を変える一歩を踏み出す礎となる。

 

 

さて、最後にやす子先生が

「このハゲー!」

と再登場しました。

一度は辞めた監督をまた受けてくれるのか。

そして二ツ坂の救世主にまたなってくれるのか。

次巻こうご期待