はい、今回は

円居挽さんの「シャーロック・ノート」です。

 

剣峰成は今年定員100名しか入学させないエリート校で有名な鷹司高校に入学した。

そこは全寮製であり、探偵養成学校でもあった。

 

「もしかして君、特究生?」

授業の後で突然声をかけられた。

「何だそりゃ?」

そう答えた成に同級生が教える。

「今年の入学生は101人なんだよ。その101人目を特究生って呼ぶんだ」

「でその特究生がどうしたんだ」

「少し前に発表された七寮祭のテーマが特究生だったの、それが誰かを推理する裁判ゲーム、星覧仕合なんだって。二人一組でエントリーしてうち一人が特究生である事を立証するの」

 

七寮祭とは新入生歓迎行事で星覧仕合はそのメインイベントになっている。

「今年の相手は生徒会長の大神先輩だけど・・・とっても強いらしいよ」

図書室で成は同級生の太刀杜が揉めているところに出くわす。

相手は上級生であったが成はその間に割って入った。

その後その上級生と勝負を行う事になった。立会人に大神を迎えて。

勝負に勝利した成に対して大神は

「君たちが星覧仕合に来たらいい勝負になるだろうな」

「僕は星覧仕合には出るつもりはありませんよ」

と成は答えた。

しかし言葉とは裏腹に成は太刀杜と星覧仕合に臨むことした・・・。

 

 

探偵になるとはどういうどいう事なのか

どんな資質が必要なのか

それがこの本は上手く盛り込まれている。

探偵ものでもあり、学園ものでもある本作

探偵小説としては結構好きかもしれない。

「今のお前に何かを選び取れるだけの力はない。そんな人間に申し出を拒否する権利があるのか?」

力が無ければ何かをつかみ取る事は出来ない。

その力は時と場合によって形は異なるが、自分が必要な時にその力が出せる事が重要だろう。

持っているだけではそれは意味を成さないのだから。

 

 

まあ小説の探偵なので、実際の探偵業云々なんて野暮な事は言わないでおきましょう。