はい今回は
島田荘司さんの「暗闇坂の人喰いの木」です。
くらやみ坂にある、とある大楠の木
その木にはとある噂があった。
その木の下で何人もの罪人が首をはねられた。
大勢の人間の血を吸ったから、その木は大きく気味の悪い形の幹に育ったのだと。
だからその巨木にはたくさんの人間の怨みや憎しみが封じ込まれているのだと。
そしてある日一人の女の子が姿を消した。
その女の子は楠の枝に引っかかっている状態で発見された。
変わり果てた姿で・・・。
石岡のもとにとある女性が訪ねてきた。
聞けば石岡の本のファンで作家志望だと言う。
彼女と会った石岡は自分の身の上や仕事の話をした。
彼女は自分の付き合っていた男の話をした。
その男は暗闇坂に建っているマンションに住んでいるという。
その夜、石岡は御手洗にその話をした。
「今日一日で彼女が君から引き出した情報量はなかなかのもので、並みの男なら聞き出すのに一週間はかかるぜ。彼女は実に有能だ。少しの時間も無駄にせず、君に訊きたいことは全て訊いている」
「じゃあ彼女は・・・」
「はっきりしていることは、作家志望なんかじゃないってことさ」
数日後、御手洗はある記事を見つける。
「石岡君、これを見たまえ」
そこには変死体が発見されたという記事が書かれていた。
その変死体は作家志望だと言った女の元彼氏であった。
そしてその場所はいわく付きの大楠のある民家であった。
探偵、御手洗潔シリーズの今作です。
不気味な楠にまつわる謎を相変わらずの御手洗の推理力で解いていきます。
まあ今作もとても面白い内容だったんですが、ちょっととある偶然が出来過ぎている感がありました。
まあ、それは今作がオカルトよりの内容であったのでそれも作品のうちだと思えばいいのかも知れません。
今回出てきた登場人物が後の作品にも出てきますので、やはりシリーズものは長くても順番に読むのが正規なんでしょうね。
まだまだ御手洗の姿を見る機会には困らなさそうです。