はい、今回は

西加奈子さんの「ふくわらい」です。

 

鳴木戸定、彼女は現在編集者の仕事に就いている。

そんな彼女はとあるクセというか遊びをしょちゅうしていた。

それは幼少の頃のめり込んでいた福笑い

それを動物やアニメ、実際の人間の顔を見てちょっと眉や目、口といったパーツを動かしてどんな顔になるか想像する事であった。

「カッコいい」や「可愛い」とされる者の顔はいじってみると、元の顔が顔のパーツのあるべき場所に収まっている事がわかった。

しかしそんな定は感情の表現に乏しく、ロボットと言われる事もあった。

 

そんな彼女は編集の仕事でプロレスラーの守口廃尊と会うことに

守口の顔は印象が強かった、強すぎて整ってはいない顔なのに守口の顔をいじることが出来なかった。

定にとって初めての出来事だった。

 

守口との何度かの打ち合わせを終えた後、定は杖を振り回す外国人と出会う。

武智次郎とその男は名乗った。なんでもイタリア人と日本人のハーフらしい。

彼は目が悪く定の顔も見えないのだが、定の事を「絶対美人だ」と何度も言った。

 

この二人との出会いが定にほんの少しだけ変化を与え始める。

 

 

変わり者の主人公だが彼女にはそれが普通

そう思わせるような作品である。

それが彼女のあるべきところだから不自然に感じないのだろう。

誰にでもどこかしらに自分なりのいるべき場所がある。

誰かに流されるような人は探さなければいけないだろうし、自分をしっかり持っている人は自然とそこにたどり着くのだと思う。

 

あなたは今自分の場所がわかりますか。