昨日、香港から帰国しました。
前の日記で成田空港泊をしていたことを書いていましたが、
香港旅なのになぜか
つらかった!
身から出た錆だったのですが。。。
香港ハーフマラソンにも参加して、
はじめて海外スポーツイベントを経験した、
中国の深圳に行ってみた、
と新しい試みもあったので、
旅日記に記しておこうと思います。
では一日目からいってみましょう!
僕が香港を訪れたのは今回が3回目で、
前回は2012年の世界一周旅行中だった。
それから14年の時が流れ、どう変わったのか?
その辺も見てみたかった。
前回の香港旅行のはじめはこちら!
ここにも重慶マンションのことには触れているな。
成田空港が深夜も明るすぎて、全く眠れなかった。
本当に一睡もできなかった。
そんな状況で無事に飛行機に乗って、
すぐに寝始めた。フライト時間は5時間くらい。
しかし、僕の乗った香港エクスプレスはLCCで、
座席は広くない。
熟睡なんて言葉は遠い昔のようで、
眠っては起きて、眠っては起きての繰り返し。
香港国際空港へ到着。
途方もなく眠かった。なぜ、午前8時のフライトなど選んでしまったのか。
自分を恨んだ。
体と頭がつらい状況で、バックパックを手荷物受取所から引き取り、
まずは腹ごしらえ。
レストランは行列ができていたので、
おにぎりを買って簡単に済ました。
おにぎりは一個16香港ドル(約320円)だった。
空港とは言え、高いな。
早々に円安の影響を感じた。
空港から市街地に出る方法がよくわかっておらず、
空港のWi-Fiを使って調べた。
バスが一番安いらしい。
空港の「バス乗り場はこちら」の表記に従い、
歩いて行くと
チケット売り場があったので、並んで、
購入。ビザのクレジットカードで購入。
尖沙咀まで34.6ドル(700円)だった。
だいたい1時間で香港の中心地に到着する。
バスは二階建てになっている。
香港のバスイメージってこうですよね。
それなら2階に乗りますよね。
この港のクレーンの風景を見ると、
あ~香港にきたんだな~と思う。
中国本土のように背の高いマンションが林立している。
新しいビルもあれば、
古いビルもある。
こちらの方が香港っぽいよね。
しかし、いつも室外機が落ちてきたらどうすんだろ?と
気が気ではない。
バスは進み、僕が下りる尖沙咀に到着した。
宿は重慶マンションの「Hong Kong CoLiving Space」と言うところだった。
重慶マンションは沢木耕太郎の「深夜特急」にも出てくる有名な場所。
香港の人たちからは、「香港の中で危険な場所」と言う認識で、
僕が「泊まることにした」と香港の友人に連絡したら、
「絶対やめた方がいい」
「こっちの宿にした方がいいよ」
とリンクを送ってくれた。
僕がなぜこのホテルを選んだのか?
理由は簡単で、
怠惰だったから!
予約したのは11月頃だったか。
久しぶりの香港だし、一週間くらいはいたい。
香港の宿は高いから、安いところがいいよな。
と言う思考で、ブッキングドットコムのサイトに行った。
サイトで、香港の宿の一覧を出し、
安い順にした。
安い順にした状態で、適当にクリック。
★が5つ中で、4.1。まあいいじゃん。
ハーフマラソンに参加して疲れるから、
ドミトリールームでなく、シングルがいいよな。
場所も尖沙咀と言う香港の街のど真ん中。
それで3,200円/泊なら安い!
宿泊者のコメントなんて一切読まずに決め、
決済する時に
「この宿はキャンセルができない条件です」
に引っ掛かりをおぼえたけど、まあ大丈夫でしょ。
予約完了。
本当に順番が逆だったのだけど、
宿の住所を改めて見ると、
重慶マンション
うわ~やっちまった。
すっかり香港の魔窟、重慶マンションの存在を忘れていた。
上に貼ったリンクでも書いているのだけど、
香港の中で治安が悪い筆頭の場所。
友人からも「宿どこにした?」の連絡に、
「重慶マンションの宿にした」と答えると、
「キャンセルした方がいい」と返信があって、
「キャンセルできないんだよ」と再度返信したところ、
「キャンセルできなくてもいいから他の宿にした方がいい」
そこまでオススメできないところらしい。
いくら一泊が安いからといって、一週間近くの予約だから
2万円代にはなっていた。
自分の怠慢から出た結果だけど、
捨てるわけにはいかなかった。
ネットでは「最近は治安も改善されて、宿もきれいになっている」との
情報もあり、そこまで毛嫌いすることもないのでは?大丈夫でしょ!
と楽観的に見始めた。
友人の忠告にも「冒険できるっしょ!」と返した。
そんな楽観的な僕にも気になることがあった。
それは、
虫事情
尖沙咀にある他のホテルでは絶対に心配することではないのだけど、
この重慶マンションは例外。
ゴキブリが出るもあるのだけど、
南京虫
これが最悪なのだ。
知っていますか?南京虫。
日本では戦後見られなくなっていった害虫が、
ここ最近の外国人観光客の増加から東京や大阪でも
発生が増えている。
夜行性で、夜になると人の血を吸いにくる。
繁殖力、生命力はゴキブリ以上。
こいつが旅行者のバッグの中に入って、
ホテルからホステルに渡り歩いてしまう。
実際に僕が世界一周中に中国の南寧であった
日本人の男の子は
「香港の重慶マンションに泊まっていました」
と言っていて、彼が来てから同じドミトリーに南京虫が出始めた。
僕は四、五匹、処理した。
僕は刺されてもあまり痒くならないからまだいいとして、
こんなのが家に入ってきたら大変よ。
家が崩壊するよ。
それだけが心配だった。
重慶マンションに到着。
先に宿に大きな荷物を下ろしておこうと思った。
重慶マンションの入り口にはインド人やどこの国かわからないアラブ人がいて、
大きなリュックを持っている人へ
「宿は決まっているのか?」と声をかけてくる。
当然僕にも声をかけてくるが
決まっているからと誘いをはねのける。
その辺はインドを旅した人なら大したことないのだけど、
この重慶マンションのエレベーターの仕組みが複雑。
重慶マンションは
A~Eの五つのブロックに分かれていて、
それぞのれエレベーターは独立している。
Aブロックの5階に行くのにBブロックのエレベーターに乗ったら、
5階で降りても辿りつけない。
僕の宿はAブロックの3階にあるから、
Aブロックのエレベーターに乗ろうとした。
そしたら長蛇の列ですよ。
エレベーターに乗る人で。
さらにこのエレベーター、
2台あるのですが、それぞれ停止する階が左右で異なり、
左は偶数、右は奇数階に停まるようになっていた。
この説明が全くないので、
長蛇の列に並んで、並んでいたエレベーターが偶数階にしか停まらないことを知って
発狂しそうになった。
並びなおしてようやくAブロックの3階にたどり着いた。
すると、
こんなのがあるだけ、受付みたいのはあるけど無人。
「CoLiving Space」なんて文字はどこにも見当たらなかった。
あんな並んで待って、また間違えたのか?と思って、立ちすくんでいると、
「ジャパニーズ?」
とマイクから声がした。
人がうろつくとカメラでわかる仕組みらしい。
声がした後、おじさんがやってきて
「ジャパニーズ?」
どうやらオーナーらしい。
日本から印刷してきたブッキングドットコムの予約用紙を見せて、
自分が宿泊者だと告げた。
「チェックインは19時だから、それまで部屋の準備はできていない」
とオーナーは言う。
は?数日前にチェックインはいつ頃になる?と
ブッキングドットコム経由で質問が来ていて、
3時か4時頃に行きます、と返信したんだが。
チェックイン時間を伝えていたと話すと、
キレだすオーナー。
「とにかくチェックインはできない」
埒が明かないので、
「チェックインはいいから大きな荷物を預かってもらえないか?」
とお願いすると、
「預けたいなら50香港ドル(1,000円)払え」
むかついたので持って歩くことにした。
さらにオーナーは
「部屋をグレードアップするなら荷物は預けられる」
どうしても金がほしいらしい。
僕の予約した部屋はシャワー、トイレは別になっていた。
共同でもいいやと思っていた。
この時点でかなりむかついていたので、
シャワートイレ共同の部屋でいい、と返事をし、
後でまた来ると宿を後にした。
重慶マンションの前で今回の旅のメインである
ハーフマラソンに誘ってくれたJoyceと待ち合わせをしていた。
彼女の仕事が終わってから合流する予定なので、
それまで時間をつぶさないとな。
大きな荷物を背負ってビクトリアハーバーを眺めた。
100万ドルの香港の夜景。
戻ってきたな~。
待ち合わせの時間になり、重慶マンションの前に移動。
無事にJoyceと会うことができた。
大きな荷物を背負っている僕を見て、
どうしたの?と言う顔をした。
彼女は重慶マンションには泊まらない方がいいとアドバイスしてくれた一人だ。
状況を説明すると、「だから言ったでしょ!」と。
でも同情の方が強かった。
Joyceはランニングコーチがいるらしく、
ルーカスと言うコーチは尖沙咀の宿に泊まっているらしい。
そのルーカスに連絡してくれて(元々会う予定だったのかも)、
僕の大きな荷物を彼の部屋に置いてくれることになった。
ルーカスがやってきて、状況を共有すると
彼も以前、重慶マンションに泊まってトラブルに遭ったそうな。
ルーカスはケニア出身のマラソンランナーで、
フルマラソンを2時間30分くらいで走るとのこと。
マラソン大会に出て賞金を稼ぐ、
Joyceにしているように受講生へ走り方を教えて生計を立てている。
彼は重慶マンションの二つくらい隣のビルに宿をとっていた。
そこも重慶マンションのような古いビルだったけど、
インド人やアラブ人が入り口に立ってはおらず、うさん臭さはなかった。
建物の内側は吹き抜けになっており、洗濯物を干していた。
この建物、香港って感じがしますね。
ルーカスに荷物を預かってもらい、
僕とJoyceはハーフマラソンに必要なゼッケンなどを引き取りにいった。
Sung Wong Toi 駅から歩いて、Kai Tok Sports Parkへ。
記念にJoyceと写真撮影。
マラソンのエキスポが行われており、
マラソン本番へ向け、テンションを上げていく催しだ。
メダルも展示されていた。
香港マラソンの歴史。
参加者の名前がボードに印刷されていた。
これは参加しているんだと実感できて、テンションが上がりますね。
Joyceの友人にも挨拶をし、盛況なエキスポだった。
その後、尖沙咀に戻って晩御飯を食べた。
友人のLilyがレストランで待っていてくれ、
ルーカス、Joyce、僕の四人で晩御飯を食べた。
(写真を撮り忘れた)
食べ終わり、ルーカスに預かったもらっていたバックパックを引き取った。
重慶マンションの宿まで送ってくれた優しい三人。
しかし、3階の受付に行くためのエレベーターは長蛇の列。
時間はもう23時になっていた。
申し訳ないので、三人には「大丈夫だから」と帰ってもらうことにした。
「どんな部屋か写真を送ってね」
JoyceとLilyが言う。
チェックインしたら送るよと別れた。
宿のある3階へ。
受付に行くと、誰もいない。
ほんと舐めてんのか。
監視カメラで見ていただろう、オーナーがやってきた。
オーナー
「あなたの泊まる部屋はトラブルがあって泊まれない。
シャワー、トイレ付きのシングルがあるからそっちに泊まってほしい。
グレードアップに200香港ドル(約4,000円)になる」
あ~もうこれ、どうしても金がほしいのな。
ここで言い争っても無駄だと判断し、喧嘩しないで払うことにした。
宿代前払いはこう言うところで弱くなる。
そもそも前払いは信用で成り立っているのだから、
こんなトラブルになる宿なんて登録するなよブッキングドットコム。
部屋のカードキーと汚いバスタオル
部屋への案内、出入り口の暗証番号を渡された。
オーナー
「チェックアウトする時に持ってきてくれ
あんたの部屋はDブロックの11階だ」
え~3階じゃないのかよ。
またあの面倒なエレベーターに乗るんかい。
こっちは空港泊でろくに寝ていないのに、
まだまだ僕を安心させてくれない。
Dブロックの11階へ向かった。
11階についても暗証番号を入力するドアが複数あり、
どれが僕のホテルなのかわからない。
一瞬、これ嘘の宿を教えられているのか?と不安がよぎる。
前を行く中国人男性がドアの暗証番号入力をしていた。
それをのぞきこむと、オーナーからもらった暗証番号だった。
その男性に「僕もこの宿だ」と伝え、後ろから入っていった。
僕の部屋は「83」号室で、その番号が振られたドアに
渡されたカードキーで触れると、ピコッと音がなり、ロックが解除された。
まだ安心はできなかった。
そう、ここは
重慶マンション!
ドアを開けた瞬間、
恐竜の時代から生き延びている化石が床をすばやく這うことだってありうる。
息をのんだ。
ドアを開けた。
こんな光景が目の覆った。
僕の第一声は
売春宿やん
ドアからベッドまでの距離は1mくらい。
トイレは便器の目の前がガラス扉になっているので、
またがないと便器に座れない。
さらに、
掃除が行き届いておらず、無数の女性の髪の毛が落ちていた。
これ、床だけならまだしもベッドにも誰かの髪の毛がたくさん。
窓はあるけれども、換気を日頃していないのか、
部屋全体にぬめり気が漂っていた。
これ、ベッド、枕、掛け布団に虫がいるんじゃないか?
幸い、俊敏な動きのゴキブリはいないようだった。
だが、南京虫の存在はどうだ?
ゴキブリよりタチが悪い。
枕をひっくり返す。
ベッドの裏側をのぞく。
南京虫は夜行性だから物陰に隠れる。
そして、次の行動に移った時に戦慄が走った。
壁に血がついている
南京虫は吸血する。
誰が血を吸われた後につぶすと血が飛び散る。
多くの場合、それは壁に付着する。
血がついている箇所は二か所。
乾燥しているからだいぶ前のものだろう。
さらに決定的なものを見てしまった。
中央の赤いもの。画質が悪くて申し訳ないのですが、
これ、南京虫の死骸です。
干からびている。
でも、ここにいたことは事実。
僕はここで、
今夜は眠れない
ことを悟った。
それと同時に荷物に侵入されることだけは防がなくてはいけない。
ジョジョがディオを亡き者にしなければならない使命感に似た、
湧き上がる闘志に火が付いた。
半径2m範囲で、自分以外に動くものを察知する。
部屋の灯りをつけて、ベッドに横たわる。
壁、ドアの隙間、床。
動くものがないか常に気をはった。
部屋着の半袖、ハーフパンツに着替えたが、
ベッドにいると体がチクチクする。
ダニがいるかもしれない。
掛け布団の使用はなるべくやめよう。
そんな香港一日目の夜。
ハーフマラソンは無事に終えられるのだろうか。
























































































