旅日記「僕の空」探求編

旅日記「僕の空」探求編

探求する旅は終わらない!

なぜ世界一周をしたいのか

自転車日本一周、スタートの第一日目はこちら!!




前回の日記から幾年流れたのだろう…



もう誰の記憶からも風化してしまっている我が日記。

このまま途中で終わらせるわけにはいかない!

今からでもやりなおせる。

写真と自らの記憶を頼りに振り返る旅日記、

爆誕!


かなり時間経過している旅を振り返る旅情ブログへクラスチェンジ!
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ジムで筋力トレーニングを数年継続していますが、

 

YouTubeの広告にこんなのが出てきた。

 

 

スクワットをやるとどうしても膝が痛くなってしまうんですよね。

サポーターって、仰々しいものしかないと思っていたので、

こんなちょっとしたものを足に巻いて、痛みを軽減できるならいいな、と。

 

アマゾンで見てみると、色んな会社が出していて、

中にはすぐに壊れたと言うレビューもあるので

ほどほどに良い会社のものを使って、スクワットしてみようかと思います。

 

広告ではないです笑

 

このブログ内容は

 

紙の本好き

読書好き

 

の方に向けた内容です。

 

最近のニュースで、全国の本屋の数が1万店を割っていると報道されています。

この数字には外商と言う学校などに教科書を卸す店も含まれているようですので、

本を店舗で販売する本屋の数は、より少ない。

 

この報道を受けて、

 

書店を守れ!

文化の拠点を守れ!

 

と言う正論がSNSでも飛んでいますが、

そう言う方々に本書を読んで頂きたい。

 

knott books刊

「書店員の怒りと悲しみと少しの愛」

現役の書店員さん、元書店員さん、店長などの方が
書店業務、業界などについて、日々思っていることを語っています。
 
ブログ主は、
新卒後に中堅出版社で営業職を3年半程、勤めました。
 
「3年半しか勤めていないのに偉そうなこと言うな!」
 
そんな声も聞こえてきそうですが、
それくらいしか勤めていなくても
この出版業界の苦しさはよくわかりました。
 
その出版社を辞めた理由は業界の問題よりは、
会社での自分の仕事と、会社の体制が気に入らなかったこと、
そして、世界を旅しようと思ったからでした。
 
 
前置きはこの辺にして、本書の内容へ入りましょう。
 
上の写真、本の帯にも書いていますが、
 
「書店の仕事はシット・ジョブか?」
 
シット・ジョブとは「クソ仕事」です。
直訳です。「クソゲー」です。
 
はっきり言いますね。
 
シット・ジョブ
 
です。
正確には「シット・ジョブになってしまった」と認識しています。
じゃなかったら、書店数が1万店を切った!とならないですよね。
僕が出版業界にいた時は2万店ありましたから。
 
本がたくさん売れていた時代は、薄利多売で本屋も儲かっていたと思います。
でも、様々な娯楽が増えていった、特にインターネット、スマホが普及した結果、
本を読む人が減っていった。本を買う人が減っていった。
今の10代はマンガすら読まないようです。
 
本書で語ってくれている方々は、
基本的に本が好きな人たち。
社会に出る際に、どんなことでお金を得ていこうか?と思った時に
近くに本があったから、本が好きだから、書店員として働こう。
そんな方々。
 
誰も
本屋で一発当てたる!
出世したる!
とは思っていない。
 
そんな現場の方々を支えているのは、
タイトルにもある
本への愛のようだ。
 
でも、である。
愛だけでメシを食っていくことは難しい。
 
なぜなら書店は
儲からない!
 
本書に執筆している水越麻由子さんが書いている。
美容院で髪を切っている時に担当美容師との会話だ。
 
美容師「村上春樹の新刊売れていますか?」
水越さん「売れてますよ!100冊以上売れたんじゃないかな」
美容師「すごいですね。どれくらい儲かったんですか」
水越さん「6万ちょいかな」
美容師「えーーー!100冊以上売って、それくらいしか儲からないんですか」
※会話は一部要約しています。
 
本屋の粗利はかなり低く、他業界の人からしたら信じられない。
 
書店が儲からないのは
出版業界の構造
で固定されている。
 
本の値段は出版社が決めている。
その決められた値段を、
 
出版社
卸の取次
書店
 
で分ける。
そのうち書店の取り分は、20数%だ。
 
つまり、2,000円(税抜)の本が一冊売れたとしたら、
400円ちょっとが書店の粗利。
 
そこから人件費、店舗のテナント料、備品費用などが
引かれていく。
客がクレジットカードで支払ったら、3%の手数料も引かれる。
 
週刊少年ジャンプを1冊万引きされたら、
10冊売らないと万引き分の元がとれない、なんて話はここからくる。
 
儲からないんですよ、本屋さん。
 
 
本書に寄稿されているほとんどの方が、
書店の取り分を上げてくれ!
と書かれています。
 
本の価格を上げていく必要がある、と数々の記事があがってきますが、
そうじゃなくて、書店の取り分を上げてほしい!現場の声のようです。
 
ただでさえ、本を読まなくなっている人が多くなっているんです。
本の価格を上げれば、もっと買わなくなるってことを現場はわかっているんですね。
 
僕もこの前、本屋に行って、新刊文庫「ランニング・マン」の価格が
1,650円(税込)となっていて、驚きました。
円安で海外版権物はどうしても高くなってしまうんですね。
スティーブン・キングで気になりますが、買いませんよね。
 
 
書店の取り分を上げれば、その分、出版社か取次の取り分を削らなくてはならない。
価格を決められる出版社が自分の取り分削ると思います?
一番取り分が少ない取次なんかは言わずもがな。
(取次とは、トーハンや日販)
取次なんて、僕が出版業界にいた時より会社が倒産して少なくなっている。
 
この辺が書店員の怒りです。
書店は書店を現実的に経営していかないとならない。
でも、経営が苦しいから取り分増やせないか?と訴えてもどうにもならない。
 
 
僕は街の書店を守りたいなら、
税金投入しかないんじゃないかと思います。
なぜ書店だけ?と言う声も上がるでしょうが。
 
本書でモーグ女子さんが書いていたけど、
ほとんどが非正規雇用のようで、働いていてもだいぶ生活は苦しい。
働いていても生活できないのでは、働き手はどんどん少なくなる。
 
読んでいて衝撃的だったのは、
「生活を考えると本はそんなに買えない。時間もない」
と言うこと。
それ程、生活がキツイ。
 
 
一方、書店員として働いていて、楽しいのは
棚を作ること
と書かれている方がいました。
お客さんと棚で会話することなんだと思います。
 
ただ、棚を作るのも業務時間外であることが多いようです。
店は売り上げが落ちたから人員を減らす。
すると、レジに入る時間やお客様対応に追われる。
また、段ボールに入れられた新刊を店に並べなければならない。
楽しい棚づくりは後回しで、優先事項を先にやらなければならない。。。
 
 
なんかこのブログ書いていて、
つらいな。
 
 
もうやめよう。
最初は出版社の営業として、出版社も厳しかったんすよ!
なんてことも盛り込みたかったのですが。
 
楽な仕事なんてない!書店以外だって経営は苦しい!
それは重々承知しています。
 
「文化を守れ!」
と言う声は聞こえてくるけど、じゃあどうやって守るの?が
見えてこない。現実的なアクションは何をするの?
 
僕を含め業界外の人は、
「本屋で紙の本を買う」
くらいしかないのですが。
なるべくアマゾンを使わず。
 
でもね~。利便性を考えたらアマゾンになっちゃいますよね。
 
この前、よく行く本屋で物色していたら、
高校生の男の子が書店員さんに本を探してもらっていて、
お店にないから取り寄せになりますって。
そしたら、
 
2週間
 
かかるってよ。
高校生は注文していたけど、必要だから探しているわけですよね。
どんな本で、在庫状況がどうなっているのかわからないからなんともですが、
アマゾンなら遅くても1週間かからんのじゃ?
 
僕がいた20年前に本の配送の遅さは言われていたけど、
20年経っても改善されとらんのですかね。
 
読書が好きな方は、
引き続き、できれば紙の本で読書を楽しんでください!
 
さらに本書を読めば、
本の陳列に書店員さんの愛が込められていることが感じられると思います。

いきなりですが、

 

自分が大事にしているものを

人に差し出せますか?

 

本日の2026年9月25日で上映開始から三週目に入った、

「最終楽章 響け!ユーフォニアム」。

3週目から新たな来館者特典が頂けるそうなので(上映館先着順)、

リピーターも増えそうですね。

 

 

僕は一週目に見てきました。

写真は一週目特典の主人公「黄前久美子」のカード。

 

「響け!ユーフォニアム」は武田綾乃著の同名小説をアニメ化したもので、

2015年4月からTOKYO MX などにて放送されてきた。

「最終楽章 響け!ユーフォニアム」はその物語の完結作。

 

主人公の黄前久美子が京都にある(架空)北宇治高校に入学後、

吹奏楽部で全国大会金賞を目指し、卒業していく青春物語だ。

だから来館者特典が卒業式の袴姿なんですね。

 

なお、映画は2024年にテレビで放送された内容に、

描かれていなかった内容も追加している総集編のような作品に見えるのですが、、、

 

 

全然総集編じゃない!

 

 

テレビの内容と大筋は同じなので結末は一緒ですが、

新たに描かれたシーンに登場人物の心の動きがあって、

物語がより立体的になっていた。

 

そして、僕にはこの映画の終盤に

京都アニメーションのこれからが描かれていると感じました。

 

テレビ版を見て、「テレビと内容一緒なんでしょ」と思っているアナタ!

全然見たことなくて、アニメなんでしょと思っているアナタ!

吹奏楽で簡単に全国金を目指すなって言ってほしくないとリアル吹奏楽部のアナタ!

 

本作品を映画館で見てほしい!

 

テレビやスマホの画面では表現できていない色彩。

迫力満点の大音量音楽(IMAXでやってくれていたらな)。

手に持った楽器が震える音。

 

ご自身で体験してほしいです。

 

久美子と親友の高坂麗奈が大吉山で会うシーンは

アニメ界屈指の美しさなんじゃないだろうか。

(にわかなんですけどね)

この場面は泣きそうになりましたね。

 

アマゾンプライムなどの配信で視聴できるので、

まだ見たことがない人は物語を追いかけて、

映画館へ GO!

 

 

と、ここまでは単なる激プッシュ内容でしたが、

前の二つのブログ、

 

 

 

この側面から本作品を見ていきたいと思います。

 

※注意

 

ここから先はブログ主の思い込みがかなり入った内容です。

邪魔になってしまう眼鏡が生まれてしまうので

作品を純粋に楽しんでいる方は、読まれないことをお薦めします。

ネタバレも含みます。

 

 

 

では、ここからです。

 

上記の二つのブログには

朝日新聞取材班「ルポ 京アニ放火殺人事件」と言う本の感想を記した。

青葉真司被告が2019年7月に「響け!ユーフォニアム」を制作している

京都アニメーションに訪れ、放火、68名の死傷者が出る大事件だ。

青葉被告には一審で死刑判決が出たが、被告は控訴している。

 

 

「響け!ユーフォニアム」は冒頭に書いたよう、

2015年4月から始まっている。

作品に関わっていた多くの人が巻き込まれた。

 

本映画エンドロールにも犠牲になられた方のお名前が流れており、

これは京アニの「忘れないよ」と言う意思だと思う。

 

「響け!ユーフォニアム」にはこの事件の色が使われていると受けている

 ※勝手なブログ主の見解です。

  制作の方々の意図はわかりません。

 

 

ネタバレになりますが、

久美子が高校3年生最後の全国大会で

ユーフォニアムのソロパートを黒江真由と競い合う。

 

原作では久美子が勝ち取るが、

アニメでは真由に決まる。

(僕はまだ原作読んでいないです。でも原作購入した!これから読みます)

 

2024年のアニメ放送時に

 

「原作を改変するのは悪だ」

「改変でも物語が良い方へいけばいい」

 

と論争が起こったようです。

改変については原作者の武田さんも了承しているようです。

 

 

トランペットのソロパートを吹く高坂麗奈と

一緒にユーフォニアムソロを吹く。

そのために必死に練習してきた。

でも掴み取れなかった。

 

久美子は大吉山で麗奈に悔しさで慟哭する。

そして、悔しい思いを誇りにしたいと語る。

 

 

この悔しさを誇りにして生きていきたい。

前向きな姿勢が京アニのこれからの思い、と僕には映ったのです。

 

ソロになるために努力したけど、叶わなかった夢。

日々努力してきたけど、事件で叶わなくなってしまった夢。

 

犠牲者の方、遺族の方の悔しさ、苦しみは、

青葉被告が極刑に処されても消えることはない。

 

だからと言って、止まっているわけにはいかない。

前を向いて少しずつでも歩いていかねばならない。

その時に皆で生み出してきた作品や、研鑽してきた日々を

誇りに思って生きていきたい。

 

大吉山での場面は、

犠牲者への追悼

京アニのこれからへのエール

と言うように僕は受けとめました。

 

 

この場面はテレビ版でもあったのですが、

本映画では新たに加えられたシーンにその色は濃かった。

 

久美子が言う、

 

「何を残せたのだろう」

「私にはもう必要ないから」

「紡いでいく」

 

これらの言葉には物語進行のために使われただけでなく、

次の世代、次の世代へ継承していく意志でしょう。

技術だけでなく、精神も合わせて。

 

ルポのその一で、

奪う、奪われるのループから抜け出すことについて書きましたが、

この輪廻から抜け出すには「与える」しかないのではと思います。

 

 

「私にはもう必要ないから」

 

 

この台詞は久美子が一年生の時の三年生、

田中あすかが自分の大切な楽譜を久美子に渡す時に言うもの。

 

映画ではその台詞を言いながら、あすかから渡された楽譜を

後輩の久石奏へ渡します。

その曲名が作品のタイトルでもある「響け!ユーフォニアム」。

 

先輩から手渡された大切な楽譜を、

自分が持ち続けるのではなく、必要とする後輩へ託す。

ずっと吹き続けてほしい、と。

 

この自分の大切なもの、ことを後の世代へ伝える行為を

大和魂

と呼ぶのではないかと思っています。
 

島田裕巳著「大和魂のゆくえ」

 

本書でも「大和魂って何?」とあやふやな概念を解き明かそうと試みられている。

一読しただけですので、深く理解できていないのですが

うっすら「大和魂とは後世へ伝えていくこと」と認識しています。

 

 

事件当事者の方々からすれば、

裁判も終わっていないし、綺麗ごとで片付けられない。

苦しみは続いている。

 

事件で体中に重度の火傷を負った方は、

「京アニに戻って愛される作品を作り続けることが、被告人への復讐だと思っています」

と供述している。

 

呪いの言葉だ。

でも、愛される作品を作り続ける将来へ歩んでもいる。

 

 

映画の最後に、

光に照らされて輝くユーフォニアムが映る。

その輝きは音に乗って未来を照らすように見えた。

 

 

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

勝手な思い込みで書いておりますが、

京都アニメーションを微力ながら応援していきたいと思っております。

もう一回、映画見に行くか。