71番目の寺、弥谷寺近くの道の駅で野宿。
野宿すると、外が明るくなる5時くらいに目が覚めちゃうんです。
この日は午後から雨の予報が出ていて、巡拝するお寺は比較的平らな場所にあるから、まあ適当に回ろうと。
朝一で弥谷寺に行って、お詣りする準備をしていると、駐車場に車が留まる。
お遍路の格好をした男性が降りてきた。
おはようございます!
と僕から挨拶する。お遍路をやっていると妙な仲間意識が芽生えて、声もかなりかけやすい。
男性は上畑さんと言って、朝、伊丹から出発してきたそう。7時すぎだよ、よくこれるな!
お遍路の話をしながら、弥谷寺の本堂、大師堂へ行く。このお寺は鬱蒼とした木々に囲まれていて、いかにも、
いやだなーくるぜー
稲川淳二がいたら間違いなく言うだろうようなところ。
気味悪がりながらお詣り。
一通り終わった後で、上畑さんと話をすると、
「弥谷寺は後ろを振り向いちゃいけないんですよ。振り向くと霊が憑いてきちゃうから。」
もうちょっと早く言ってよー。振り向いてバシャバシャ写真撮ったよ!
憑かれたらどうしよう?
上畑さんとはそこで別れ、次の寺の曼陀羅寺へ向かう。腹減った!とモーニング定食380円に誘われて、道沿いの店に入る。
小汚い(失礼!)おっさんがゴロ寝していて、僕が入ると、おっさんがいらっしゃい、と。
商売っ気ねーな。
モーニング定食!と言うと、ノソノソ作り出す。
出てきたのはごはん、味噌汁、焼き鯖。ボリュームあり。
焼き鯖、美味しい!
料理の心は綺麗なんだね、おっさん!
満足して店を出る。
そこから程なくして、曼陀羅寺。
向かいから白人の若いカップルがやってきた。
前日に会った早川さんから、豪州から二組のお遍路さんがいると、聞いていたけど、そのうちの一つと会った。
目が合うと「おはようございます」
二人とも日本語で挨拶をしてきた。
欧米人って、他の国の人にも英語がしゃべれて当然だろ?と接してくるイメージがあるので、そうでない二人に親近感を持った。
まあ、そこからは英語だったんだけど、なんとか意思の疎通はできた(つもり)。
二人は
二ヶ月くらい会社を休んできているけど、お遍路の歩きは大変で休みになんないよ!
高野山から始めて、最後も高野山に行くよ!
なんてことを話す。
お遍路は四国八十八箇所を巡るけど、最初と最後は高野山に行くのが完璧なお遍路です。
僕も最後は高野山に行きたいんだけど…要検討!
そんなのもよく知ってるなーと感心してしまった。
そんな話しで、向こうも先を急ぐようなのでお別れ。
僕も曼陀羅寺と近くにある出釈迦寺を訪れる。
出釈迦寺へ行く途中、おばあちゃんに線香代として500円頂く。
さらに出釈迦寺のご朱印係りの方から飲み物代として、150円頂く。
ありがとうございます。
これは「お接待」と言って、お遍路をしている人に施すこと。昔っからあるんですよ。
その後はかなりストイックに
甲山寺
善通寺
金倉寺
道隆寺
郷照寺
天王寺
國分寺
と自転車の利点をフルに活かして飛ばしまくる!
途中、うどん食べて、
釜揚げうどん特大で360円!
丸亀城を見上げるなどしながらね。
30kmぐらい走ったかな?國分寺を終えた時に17時になったんだけど、雨も降らず、暑い一日になった!
雨男返上か!?
さて、寝るところをどうしよう?とGoogleマップを見ていると、次に行く白峯寺の近くにかんぽの宿がある
。一泊6900円。
所持金2500円。
行けないな…
さらに探すと温泉のあるキャンプ場が少し離れた所にある。
これっきゃない!
7、8kmを飛ばして着くと、侵入禁止の鎖が…
もしや…
月曜日定休!!
だーーーーー!
ここまで来たのに勘弁してよ!
ネットでよく調べると定休って書いてる。
ここで僕の堪忍袋、ではなく、ガマ口の緒が切れた!!
かんぽの宿に泊まってやんよ!
次の寺も近いしさ!
お金ならまた稼げばいいじゃん!
イオンATMで、お金を下ろし、いざ、かんぽの宿!
ですが、白峯寺、山の中なんです。
時すでに18時半。
爆走山道!上り坂6km!
最初はまだ明るかったんだけど、日が暮れると、道を照らすのは月明かりと自転車のライトの明かりのみ!
弥谷寺での幽霊話を思い出し、出るんじゃねーぞ!と足を踏み込む。
疲労も溜まっており、なかなか進まない。暗い状況を打破するために自分で自分を励ます!
お前の力はこんなもんじゃないはずだ!
足、もうちょっと動け!
あと少しあと少し!
ゼーゼー言いながら走っていると、眼下には高松の夜景が広がる。
泊まるかんぽの宿はその夜景も売りになってる。
って、その時は楽しんでる場合ではなかったのよ!
ヒーヒー言いながら漕いでいると、天からの声が聞こえてきた…
神か!?預言者が聞くことができるという。
と思っていたら、なぜかエディー・マーフィー(下條アトム)の声だった。
「お前、銃を突きつけられたわけじゃないんだから、文句言わずサッサとこげよ!俺だったらこんなのちょちょいのチョイだぜ」
なぜ、エディー・マーフィー?
苦しくなったら聞こえる声がこれかよ!
そんなことをしていると、かんぽの宿の明かりが!
がんばれ、俺!
ようやく着いた。向かい始めて1時間と少し。苦しい闘いだった。宿の受付の人も自転車で来たことを驚いていたよ。
温泉入って、久しぶりにテレビ見て、音楽聴いて、寝たよ。
山ん中で電波が届かず日記が更新できないのでした。
あー憑かれた。
いやだなー、くるぜー!
窓からの夜景



















