夏休みに韓国で買った本↓ 色んな本と並行して読んでて、やっと読み終わりました。
「한국영화는 무엇을 보는가」
訳したら「韓国映画は何を見るのか」あるいは「見ているのか」の方が近いかな。
サブタイトルが「『国際市場』で起きたこと」。 ※邦題は「国際市場で逢いましょう」
なんとなく、最近の映画の本を読みたいな~と思って買ったんですが、映画に絡めた最近の韓国社会についての本でした。
2016年1月に出版されて、一番新しい映画では2015年夏に公開された「ベテラン」に至るまで。さすがに冬公開の「インサイダーズ/内部者たち」までは含まれなかった。惜しいなぁ。
本の全体にわたって、何度も出てくる言葉が「헬조선」(=Hell朝鮮)。
韓国社会の不条理な現状を地獄に例えた新造語。
この言葉を聞くたび(読むたび)に重い気持ちになるんですが……自国を地獄に例えるなんて……。朴槿恵退陣要求も、ただ単にチェ・スンシルに絡むうんぬんでなく、不満が蓄積していたという背景があると思います。
「国際市場」と言えば、2014年12月に公開され、1400万人超の観客を動員した大大大ヒット映画です。大好きなファン・ジョンミンが主演です。
でも、この映画、けっこう韓国内の映画関係者の評価は低いんですよね。
わたしも、号泣しといてなんですが、なんか違和感はありました。
その違和感の正体を、この本が詳しく解説してくれます。
前書きでは「この本では『国際市場』の大々的なヒットを一つの社会現象として捉え、その意味を探った。特に、なぜ今、朴正熙の時代に戻っているのか、についての答えを見つけたかった」とあります。ここ1、2年、韓国の映画、演劇の取材をしていて、うっすらとその雰囲気は感じていました。
読めば読むほど「韓国大丈夫かな」と不安になりますが、朴槿恵大統領の弾劾訴追案が可決されたということで、今後を見守りたいと思います。

