上野ストアハウスの「日韓演劇週間」、今年は4本中3本見てきました。
11月23日から明日(12月4日)まで2週間にわたって、4劇団(日本2、韓国2)が公演。
今日は、一番気になっていた「Dreamplay these21」(韓国)の「検閲-彼らの言葉-」。
演劇の助成金をめぐる実話がもとになっています。
ドキュメンタリーを見ているような、報道番組を見ているような。
と言っても、そんなに深刻な感じではなく、笑えるところも多々あり。
この助成金をめぐる実話というのは、モデルもはっきりしていて、
日本でもよく公演をやっている劇団コルモッキル代表のパク・グニョンさん。
今年は「フェスティバル/トーキョー」で「哀れ、兵士」をやっていましたが、まさにこの「哀れ、兵士」が助成金の対象から外されたという問題です。
外されたというよりも、辞退するよう圧力を受けた、のだそうです。
昨年(2015年)のことです。
なぜ圧力を受けたのか、というと、2013年にパク・グニョンさんが演出した「蛙(개구리)」で、朴槿恵大統領や、その父の朴正熙・元大統領を風刺したというのが原因らしい。それも国立劇団だったので、「税金で国を批判していいのか」という意見が出たんだとか。
おかしいのが、俳優たちが、国政監査のやりとり(たぶん実際のやりとりを再現)を演じながら、それぞれ「演じるにはキャラクター分析が必要なんだけど、理解できないから演じにくい」とか、ごちゃごちゃと演じた感想を語る。
最後は俳優がずらっと並んで、ろうそくを持ってごあいさつ。
今まさに韓国で毎週末やってる朴槿恵退陣を求めるデモの姿ですよね。
パク・グニョンさんの助成金の問題では、演劇人1000人が署名を提出したんだそう。
この作品といい、圧力は圧力で大変なんですけど、正直、「韓国演劇界、元気やなぁ」と思いました(笑)
劇中でも言及されますが、実際、朴槿恵政権では文化芸術人のブラックリストなるものを作っていて、映画や演劇の関係者ら1万人近くが載っています。
「検閲」の作・演出のキム・ジェヨプさんによると、「自分も政権を批判してるのに、なんで載せてくれないんだ」という苦情も多いそう。
「キム・ジェヨプさんも載ってるんですか?」と聞いたら、うれしそうに「もちろんです」と、おっしゃってました。
あの、ソン・ガンホも載ってます(´・ω・`)
