今日、『アン・ソンギ 韓国「国民俳優」の肖像』(岩波書店)の著者、村山俊夫さんにお会いしました(・∀・)
全然別件でお会いしたんですが、この本に触れずにはいられず。
村山さんご自身は、特別、韓国映画が大好きとかではないそうです。
ただ、通訳のお仕事をされる中で、アン・ソンギさんと知り合い、その人柄にほれたそう。
わたしも釜山国際映画祭でお会いして、少しお話もしましたが、本当に噂通り感じのとってもよい方でした
悪く言う人、いない気がします。
まったく偉ぶらない。
下の写真は、「映画で旅するソウル」という本に出ていたものですが、この記事でも「メイクもスタイリストも付けずに、そのままやってきて、そのままカメラにおさまる」と書かれています。
村山さんは、アン・ソンギさんの本を書いたもう一つの理由をこう語っていました。
「彼の人生を書くことで、韓国の現代史、そして韓国映画史が書けると思った」
読むと、まさにそうなんですね。
生まれたのが、1952年ですから、朝鮮戦争中。
1957年に5歳で俳優デビューしています。
一時は俳優をやめて、勉学に励みますが、ベトナム戦争の終結が、大きな転機となり、再びスクリーンに戻ります。
韓国外大のベトナム語科を首席で卒業したというので、かしこいんですね。
でも、ベトナム戦争が終わると、ベトナム語の使い道がなくなって就職先が見つからず、2年の就職浪人生活を送った末、俳優に戻ったそうです。
「国際市場で逢いましょう」でも出てきますが、韓国の現代史において、ベトナム戦争の存在って大きいんですね。
今まであんまり意識してなかったんですが、日本が朝鮮戦争の特需で戦後復興を遂げたように、韓国はベトナム戦争を経て経済発展した面があるようです。
村山さんが韓国に語学留学したのは1986~1987年。
民主化運動の激しかった時で、催涙弾も何度も経験したそうです。
わたしは最初に留学したのが2002年で、あまりその前の韓国って実感としてよくわからない部分があって。
でも、この本を読むと、たしかに時代の空気がよくわかる。
俳優アン・ソンギがすごいなと思うのは、こんな部分。
私は撮影の前日には決して走らないし、早足で歩くこともしません。
できるだけ大きな声も出さずに、静かに過ごすんです。
なぜなら翌日の撮影のために力を蓄えておきたいからです。
息の一つさえむだにするのは惜しいと思うのです。
撮影に入ると、ものすごい集中力を発揮するそうです。
全盛期は1980年代。見るぞ~![]()

