エドワード・クォン「七つの星を料理する」④ | なりあやの韓国シネマ留学記

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2017年、3度目の韓国留学。
ソウルの大学院で映画を勉強します!


エドワード・クォン、第4章「再び原点に」


渡米して最初の勤務先は、ザ・リッツ・カールトン ハーフムーンベイ

「みんなの2倍働いた。それが異邦人の生存方式」



新しい職場での2日目、料理長に持ってきてと頼まれたのは「グラニースミス」。

それがリンゴの名前とさえ分からず、あきれられた。


豊富な食材についての知識が圧倒的に不足している。

再び基礎から始めなければと思った。


毎日、帰り道にスーパーに寄ることにした。

チーズに魚介、肉……スーパーは生きた料理本だ。

チーズだけでも50種以上が並ぶ。

すべて食べてみることにした。

食材を理解できた瞬間から、「メニュー」は無限に広がる。


勤務時間は1日8時間と決まっていたが、自分は1日16時間、厨房で過ごした。


アメリカで学んだことは多い。

その一つは上下関係にかかわらず、意見を聞くこと。

末端の若いスタッフが、料理長に「こうした方がいい」と意見する光景は、韓国では想像もできない。

アメリカではそれが当たり前の光景で、料理長は真摯に聞き、妥当なら採り入れる。

激しい競争社会で生き残るには、独断を捨て、他人の意見に耳を傾けなければいけない。


サンフランシスコやニューヨークなどで各国料理を味わったのも、財産だ。

「韓国料理の世界化」について考えるきっかけとなった。

世界の人たちに韓国の味を知ってもらうためには、世界の食との自然な調和が必要だ。

美しさと楽しさがなければならない。

食は文化だから。