「子供を殺してください」という親たち 押川剛著
今月9月17日、ネットニュースを見ていると、
テレビで放映があったとして、
本の紹介と共に、押川氏の活動を伝える記事が掲載された。
衝撃を持って受け止め、シェアしたのだ。
http://news.livedoor.com/article/detail/10596573/
先週、本屋をのぞいていると、
文庫コーナーのところに、この本が平積みされていた。
正直、手に取るのも憚れた。
タイトルは衝撃的だし、内容も非常に重い。
読み切り、受け止められるだろうか。
否。
ご縁があり、私に訴えてきているのだ。
何を差し置いても、読むべきじゃないか。
そう思い直して、購入した。
著者の押川氏は、精神障害者移送サービスをしている。
強制拘束ではなく、対話と説得により、
患者を医療につなげていく。
第1章 ドキュメントでは、
複雑化した問題の代表的なケースが掲載されている。
実動される、そうしたケースの中から読み取れることは多い。
押川氏が扱うケースの親子の実情について、
その後の章などで語られているが、
もっとも耳が痛いところが。
「家族も心の病気にしたがる」という件。
親にとって都合のいい、病名をつけてもらうために、
ドクターショッピングをするという。
特に、
ひきこもりやニート、家庭内暴力などの要因に、
親子関係や、育児、親の価値観に問題があるにもかかわらず、
そこからは目を背け、
「発達障害」という診断名の飛びつくという。
押川氏が警鐘を鳴らす部分。
家族にできること、すべきこと
子供に立ち直って欲しい、病気ならば治してあげたい。
これを機に、親としての自分を見直したい。
本気でそう思うのであらば、問題の本質がどこにあるかを、
真剣に考えてみて下さい。
本質に気付くヒントは、実は、親自身の人生にあります。
~略~
心を強く持って問題に向き合うために、
まずは自分自身を振り返ってみるべきです。
真剣に、真摯に、正直に『向き合う』
それが出来れば、問題は解決していくものだと、
もう一度、教えられた。
追記
facebookで、目にした記事。
世界中で実に8万3000人もの脳をスキャンしてきたダニエル・アーメン博士。博士の研究によって、従来の精神科では一括りにされてきた「うつ病」も、患者達によって脳内の実態は様々であることがわかってきました。「心の病」に脳からアプローチする、新たな治療法の可能性を語ります。
http://logmi.jp/11687
精神疾患として関連があるので、添付します。
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